2018年度医学部入試 合否を左右!特徴的な入試問題(英語編)

カテゴリ : 医学部受験

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今回は、名門会で医学部受験の英語指導を担当していただいている松村信子先生に、2018年度入試で合否を左右した特徴的な入試問題について紹介していただきます。

□医学部受験 英語担当:松村信子先生(同志社大学卒)

【合格実績】 東京大学(文Ⅰ・文Ⅱ・理Ⅱ)、京都大学(医・工・文・理)、東北大学(医)、大阪大学(医・文)、京都府立医科大学(医)など

【合格実績】 東京大学(文Ⅰ・文Ⅱ・理Ⅱ)、京都大学(医・工・文・理)、東北大学(医)、大阪大学(医・文)、京都府立医科大学(医)など

 

□2018年度医学部入試 国公立大:英語 特徴的だった問題(対象:関西圏8大学)

■京都大学 第3問(英作問題)

前年度までは「和文英訳」(下線部和訳)が出題されていましたが、今年から下記のように、「下線部和訳」+「自由(条件)英作」に変更されました。「和文英訳」の対策しかしていない受験生については、厳しい内容だったかと思います。また、出題は「解答欄におさまる長さにすること」も条件でしたので、簡潔で意味の通る文章を作成することも求められており、中途半端な解答では得点できない出題でした。

Ⅲ 次の文章を英訳しなさい。途中の下線部には、ふさわしい内容を自分で考えて補い、全体としてまとまりのある英文に仕上げなさい。下線部の前後の文章も全て英訳し、解答欄におさまる長さにすること。

海外からの観光客に和食が人気だという話になったときに、文化が違うのだから味が分かるのか疑問だと言った人がいたが、はたしてそうだろうか。空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白空白さらに言うならば、日本人であっても育った環境はさまざまなので、日本人なら分かるということでもない。

【医学部受験生向け:英作対策のアドバイス】

英作の出題方式については、和文英訳と自由英作の2パターンがあります。京大の入試問題の変更は、次年度以降の他大学の入試問題に影響を与えるのではないかと予想されます。どんな出題形式にも対応できるように、普段から練習を積んでください。出題形式が変更されることもあり得ます。
なお、英作対策の秘訣は、以下の3つに集約できます。普段の練習から意識して、対策をおこなってください。

英作対策の秘訣 留意したい点
対策1 書くべき内容を「簡潔にまとめる」演習をすること 「簡潔に」が非常に重要です
対策2 大量に演習を積み、英作文の型をマスターすること マスターすべき「型」は多くありません
対策3 丁寧な添削指導とアドバイスを受け続けること 実際の採点はかなり厳しく採点されます

 

□2018年度医学部入試 私立大:英語 特徴的だった問題(対象:関西圏4大学)

■大阪医科大学〈前期試験〉 第2問(和訳問題)

前年度までは、大問2の一部が説明問題となっていましたが、今年からは小問すべてが「下線部和訳」に変更されています。
文法のレベルも高く、①文型 ②挿入 ③倒置 などに気付けないと正解できない問題であったと思います。

【医学部受験生向け:和訳対策のアドバイス】

解答作成後、必ず添削やアドバイスを受けてもらいたいと思います。文法を意識して訳すべきポイントや、日本語での表現の仕方、内容の精度を上げていくために必要です。
なお、和訳対策の秘訣は、以下の3つに集約できます。

和訳対策の秘訣 留意したい点
対策1 作成した文を読み直し、言葉を適当なものに置き換えること 英語はもちろん、日本語の語彙力が必要です
対策2 文意に沿った内容になるように意訳すること 論理的な飛躍のない程度に、内容を理解して修正してください
対策3 採点者に分かりやすく、意図が伝わる文や内容になっているかを確認すること 精度が低いと、減点または全く点数がつかないことがあります

 

□松村先生より:医学部受験生の皆さんへメッセージ 

受験生一人ひとり、対策が必要な分野・内容についてはさまざまです。できるだけ早く、信頼できる指導者に「あなたの弱点を克服する」アドバイスや添削を受けてください。合格する生徒は、戦略に基づき、日々わずかな「差」を積み重ねています
今年合格を勝ち取った生徒たちの中で、印象的だった生徒がいますので、ご紹介しようと思います。

【生徒について】

関西の私立大学の法学部に在籍していた再受験生でした。この春、国際医療福祉大学医学部に合格。在籍していた大学を卒業し、医学部への再入学を果たしています。

【合格へのアウトライン】

医学部進学を諦め切れないということで、大学3年次より学部の勉強と並行して受験勉強を開始しました。受験校は、私立大学に絞り込み、全教科基礎から「個別のみ」でやり直しをしました。(合格には“自分だけの弱点克服”が必要不可欠と自身が判断していたためです。)
また、一般入試だけではなく、センター利用についても出願可能な学校は全て出願しました。難易度の高い一般入試問題で勝負する以外にも、ミスのない高得点が要求されるセンター試験も受験し、両方に対応できるように対策しておく。これが、さまざまな出題パターンがある私立受験において、結果的に有利に働くと判断したからです。

【指導の方針】

関西の私立大学卒業と同時に、医学部に再入学する決意は非常に固く、講師への要望としてあがっていたのは、「自分の弱点を、忌憚なく(遠慮なく)徹底的に指摘してもらいたい。そして、弱点を自分で徹底して演習するが、そこにさらに先生からの指導を加えてもらい、弱点を0にしていきたい」というものでした。
自分自身が合格するためには何が必要なのか? を冷静に分析した結果、彼がリクエストした指導は、現役生向けの「できることを積み上げる方式」ではなく、既卒生向けの「できないことをゼロにする方式」でした。


医学部をはじめとする、最難関大学に合格するためには、合格を決定づけるための戦略が必ず存在します。

多くの受験生と同じような対策では、他の受験生をリードすることはできません。合格のための一人ひとりの戦略に基づいた、他の受験生とは異なるわずかな「差」の積み重ねが、大きな「差」になります。

最難関である医学部を受験するなら、今からわずかな「差」を積み重ねて、大きな差がつく「強み」になるものを作っていくべきです。

ただ、「自分自身の強みは何なのか?」を自分一人で的確に見つけ出すことは難しいかもしれません。

名門会では、受験のプロである教務担任が「合格」から逆算した個人別カリキュラムを作り、授業を担当するプロ教師との二人三脚で、夢の志望校合格に向かって“あなたの強みを最大の武器にする”ための指導を行っています。

まずは、あなたの夢の志望校を決めてください。夢を達成するためのカリキュラムを作成することはもちろんですが、一番大切な「カリキュラムの実行支援」を行って、合格までしっかり伴走いたします。

 

文責:S.H

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