国際医療福祉大学 医学部入試説明会 参加レポート

カテゴリ : 医学部受験, 学校説明会報告

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去る2017年7月8日(土)、品川GOOS1F(TKPガーデンシティ品川)にて開催された「国際医療福祉大学医学部 入試説明会」に参加してきました。今回は、説明会当日の様子、注目の最新情報について、お伝えさせていただきます。高倍率かつ最難関である医学部入試を制する上では、高い学力はもちろんのこと、少しでも多くの情報にもとづいた受験戦略がものを言います。そんな医学部入試の「情報戦」を有利に進めるための、一つの参考になれば幸いです。

 

大学・学部名 国際医療福祉大学 医学部
日時 2017年7月8日(土)
会場 品川GOOS1F(TKPガーデンシティ品川)
ホームページ http://narita.iuhw.ac.jp/igakubu/
式次第 ・主催者挨拶、国際医療福祉大学の紹介 ~ 学長 大友 邦
・日本の医学教育と本学医学部について ~ 医学部長 北村 聖
(休憩)
・21世紀の医師を育てる ~ 医学教育統括センター長 赤津 晴子
・本学医学部のカリキュラムと入試概要について ~ 副医学部長・医学科長 吉田 素文

【大学の沿革・概要、特徴】

image11995(平成7)年、国際医療福祉大学開学。保健学部を栃木県大田原市に開設した。
2017(平成29)年、千葉県成田市に医学部を開設。1期生140人(留学生20人含む)がこの春に入学した。

現在、全国5地域(栃木県大田原市、福岡県大川市、神奈川県小田原市、福岡県福岡市、千葉県成田市)にキャンパスを置き、9学部22学科を擁する医療福祉の総合大学となっている。全国に4つの附属病院や多くの臨床医学研究センターを持つ。
2018年4月には、東京赤坂キャンパス(赤坂心理・医療福祉マネジメント学部)が開設し、2020年には千葉県成田市に国際医療福祉大学成田病院を新設予定。

附属病院や臨床医学研究センターなど多くの関連施設を活用して1年次の早い段階から臨床実習を行う。従来の医局中心の体制から脱却すべく「病棟から研究室へ」という臨床中心の考えを掲げ、体を器官別に分けて統合的な理解を進める専門教育カリキュラムを1年次から進める。

また、将来国際的に活躍できる医師の育成をめざして、大多数の科目で英語による授業を実施して高い語学力を身につけさせる。1年次2学期から2年次3学期までひと通り全ての医学知識を英語で学び、5年次終了までにUSMLE(米国医師免許試験)のStep1(コンピューターによる筆記試験)受験を推奨する。さらに、6年次にはアジアや欧米諸国での4週間以上にわたる海外臨床教育を必修としている。1学年140人のうち20人は海外からの留学生を受け入れている。

施設の充実という点では、既存の数種類の実習室以外に、5,338平方メートルという世界最大級の広さを誇るシミュレーションセンターを現在建設中で、高機能シミュレーターによる医師として最もベーシックな技術を早期から学ぶ環境を用意する。

学生の教育については専任教員25人で構成する医学教育統括センターを設置して、学生一人ひとりの授業の理解度や実習の達成度などをきめ細かく把握できる手厚いサポート体制を整備している。授業形式も20世紀型の受動的なものではなく、アクティブラーニングを基本とした学生主導・参加型の授業を実践する。

image2

【2017年度入試結果】

募集人員 140人(一般100人、センター利用20人、留学生20人)

<一般入試>

志願者数2,769人、受験者数2,655人、一次試験合格者数569人、正規合格者数130人、補欠候補者数219人(内、くり上げ107人)
併願校としては、順天堂大・昭和大・東邦大などが多かった。

<センター試験利用入試>

志願者数624人、受験者数618人、一次試験合格者数231人、正規合格者数21人、補欠候補者数39人(内、くり上げ5人)

<留学生特別選抜入試>

志願者数85人、受験者数83人、一次試験合格者数33人、正規合格者数18人、補欠候補者数8人

<正規合格者一次試験得点率>

[一般入試] 最高点88.4%、平均点67.8%、ボーダー SS65.0(河合塾データ)
[センター利用] 最高点94.0%、平均点90.9%、ボーダー 88%

<入学者内訳>

男性83人、女性57人
現役36人、一浪49人、二浪以上55人

【2018年度入試について】

<試験日>

〔一般入試〕

一次選考 2018年1月16日(火)
合格発表 2018年1月20日(土)15:00
二次選考 2018年1月23日(火)~1月28日(日)のうちのいずれか1日
合格発表 2018年2月2日(金)15:00

〔センター試験利用入試〕

一次選考 (センター試験)合格発表 2018年2月3日(土)15:00
二次選考 (学力試験・小論文)2018年2月6日(火)
(個人面接)2018年2月10日(土)・11日(日)のいずれか1日
合格発表 2018年2月16日(金)15:00

<変更点>

募集人員を、一般入試100人→105人、センター試験利用入試20人→15人に変更する。
一次試験会場は東京会場を2か所→1か所に、栃木会場は廃止する。
出願はすべてインターネット出願とする。

※一般入試・一次選考が1月16日となった。センター試験(1月13日・14日)の2日後という、現在判明している中では最も早い日程での入試となる。(2018年度の入試日程は、岩手医科大1月17日、順天堂大1月18日、金沢医科大1月18日、杏林大1月19日、藤田保健衛生大1月20日、埼玉医科大1月21日となっている)

【学費、特待奨学生】

学生納付金は6年間総額で1,850万円と、私立医学部で一番安い金額に設定されている(入学金は150万円)。さらに、一般入試の成績上位合格者30名は、特待奨学生として6年間最大1,400万円の奨学金が給付される(ただし、成績順位が上位50位以内に入れなかった場合は、翌年度以降の奨学金の給付は停止される)。その結果、該当者が6年間奨学金の給付を受け続けた場合は納付金の総額が450万円となり、国立大学の納付金総額よりも安い金額となる。
その他、数種類の学内・学外奨学金あり。

【名門会担当者の所感】

「既存の枠を少しずつ壊して新しい部分を付け加えるのではなく、一から新しい教育を創造する」という統括センター長の言葉が、この大学の革新的な姿勢と方向性をよく表していると思う。
新設校ということでさまざまな不安や疑問を持つ生徒・家庭はあると思われるが、各地に設置された医療部門や医療福祉施設の充実ぶりと21,000人を超える卒業生輩出の実績を見れば、教育環境に不足は感じられない。
卒業後の進路については今後の課題であり、新たな活躍の場を切り開いて行くといったフロンティア精神が前面に出ている感はあるが、医局に縛られないという方向性を持ちながら各教授の出身校などとのつながりも有効に活用するという柔軟な姿勢も伝わってくる。
今後の国際化社会の中で、既成概念に縛られないグローバルな価値観で幅広く医療・福祉に活躍できるような、そんな医師・人材の育成に期待したい。

(文責 A.M)

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