2018年度 聖マリアンナ医科大学医学部 “推薦入試合格” を担当講師と振り返る!
カテゴリ : 医学部受験
本年度より実施されました、聖マリアンナ医科大学医学部の推薦入試についてご報告をします。
同大学は、従来は指定校推薦のみでしたが、本年度から新たに公募制の推薦入試が導入されました。
入試結果は、「募集人数約10名」に対し「一次合格50名」「最終合格10名」だったようです。
新しい入試制度のため、ご興味をお持ちの方もいるかと思います。本日は、名門会から同大学を受験した生徒の「合格までの軌跡」をお伝えします。
☐聖マリアンナ医科大学医学部に合格した先輩が語る
<本年度の入試問題と後輩へのアドバイス!>
【面接へのアドバイス】
厳しい面接になると覚悟をしていましたが、実際はそうではありませんでした。身構えずに、自然体で行けば良いと思います。しかし、「自信があるように話せるか?」がポイントなので、面接練習は大切かと思います。少し厳し目の先生に練習をしてもらうと、本番の面接官が優しく感じます。願書に「感銘を受けた本」を書くところがありましたが、私は聞かれませんでした。
【筆記試験・面接・小論文の内容】
科目 | 形式 | 難易度および出題内容 |
---|---|---|
基礎学力試験 (英語) |
マーク・記述併用 | 難易度は、マーク模試程度です。読解、会話文、記述(表の穴埋め) |
基礎学力試験 (自然科学総合) |
記述 | 生物3題、物理1題、数学1題。基礎をおさえておけば出来る問題 |
適性検査 | マーク | 心理テスト(300題程度) |
小論文 | 課題文あり | 課題文:ネガティブケイパビリィティ タイトル付け:20字 自分の考え:400字 要約:100字 |
面接Ⅰ | グループ討論 生徒:5~6人 面接官:3人 |
討論テーマ:SNSのトラブル 自己紹介(1分ずつ) 紙にあるグラフを見て考える(5分) 話す(30分) 自分の考えをまとめて話す(2分ずつ) |
面接Ⅱ | 個人面接 | 中高一貫校で6年通してやったこと 医師に必要な資質 自分の長所と短所を2つずつ 親以外で尊敬している人 自己PR |
[後輩(受験生のみなさん)への直筆メッセージ]
☐担当講師が語る、合格できた理由とは!?
入試まで約2か月しかありませんでしたが、模範解答どおりのうまい解き方にこだわらず、本人の考え方を最大限生かしつつ、解答を補完・修正するようにしました。不正解の時は、「方針がダメだったのか?」または「計算ミスだったのか?」を明らかにし、「どこがダメで、正しくはどうすべきなのか?」を自ら指摘・説明できるように指導しました。各単元の定石や基本方針をまとめ、泥臭くてもできるだけ素直な考え方で解答を導けるように指導しました。
☐教務担任が語る、指導開始当初から合格までの様子とは!?
高2夏休み前の学校の懇談で、私立医学部の受験希望を伝えたところ、「全く学力が足りない」と医学部受験を否定されたようです。また、本人も特に化学に苦手意識があり、化学平衡から苦手になっていたようです。当時は、集団指導の塾にも通い、数学の指導も受けておりましたが、結果が出ずに苦しんでいる状態でした。
指導を開始した夏休みには、化学の弱点補強を行うのと同時に、数学については先取りで数Ⅲの指導を行いました。当初、夏休みのみの指導予定でしたが、9月以降も継続しての指導が決まりました。
国立の受験を視野に入れながらも、改めて「どうして、自分は医学部に進学したいのか?」を考えたとき出した結論が、「国立に向けて勉強をしながらも、私立の受験でチャンスがあれば合格を勝ち取りたい!」という選択でした。
学校の先生に、気軽に質問が出来るタイプではありませんでしたので、マンツーマン指導がとても合っていたのだと思います。
ただし、特筆すべきことは勉強に対する「真面目さ」と「ひたむきさ」です。英語の授業で、効率よく暗記するため、派生語を同時に指導すると、次回の指導までに完璧に仕上げてくる姿はとても見事でした。
一事が万事ではありませんが、そんなひたむきな姿勢を見ると、医学部合格とはほど遠い成績からのスタートでしたが、今は「医学部合格は偶然ではない」と強く感じます。
本年度の受験を控えている方、次年度以降で受験予定の方、医学部受験は最難関の受験であるものの、合格できない訳ではありません。あなたも合格した先輩達のように、「合格する生徒に必要なものは何か?自分には何が武器になるのか?」を考えた受験勉強を続けてください。
これからが受験本番です!
名門会は、医学部受験生の皆さんの”夢の第一志望校合格”を全力で応援しております!
文責:S.H