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2023 第７回 日本女子大学附属高等学校

日本女子大学附属中・高 正門

創立時より掲げられている「自学自動」「自念自動」の精神の元、自ら考え、自ら学び、自ら行動できる人を育むことを方針としている日本女子大学附属高等学校。
卒業生には著名な方も多く、中学からの6年間または高校からの3年間の学校生活に“自らの信念をもって社会に出ていく”人格を創りだす仕掛けがあるようです。
今回は、2023年６月21日に開催された学校説明会の内容とともに、同校が取り組む教育活動の一部をご紹介いたします。

■学校概要

〈 沿革 〉

創立者　成瀬仁蔵
1901年 日本女子大学校の開校とともに附属高等女学校が開校。
1947年 目白に附属中学校（新制）が開校。
1948年 西生田に附属高等学校（新制）が開校。
1979年 西生田キャンパスに中高合同校舎（現在の校舎）が完成。

■自治活動

「自治と自由の校風の中で成長」し卒業していくという日本女子大学附属高校の生徒たち。その背景の一つとして「自治活動」という教育活動が挙げられる。
「校則」をほとんど設けていない同校では、「自治会規約」という自らを律する規約を生徒たちに考えさせる。また、論破ではなく「話し合う」力を日々高め、身につけるために、毎週ロングミーティングが行われ、宿泊を伴う討議セミナーも開催されるなど、常に研鑽の場が用意されている。
学校行事は、生徒たちによる各委員会が主体的に企画・運営し、日常の授業補助や集会、会計などの仕事も生徒が組織する「部会」が運営。とにかく日本女子大学附属高の学校生活は「自分たちで考え、自分たちで決める」機会にあふれている。
学校行事の１つを動画で拝見したが、非常に高いアナウンス力で堂々と司会やスピーチを行う生徒が何人も登場して、本当に驚かされた。

また、クラブ活動も充実しており、フィギュアスケートやミュージカルなど高校の活動としては珍しいクラブも含めて、運動系16クラブ、文化系24クラブが活動しているとのこと。生徒のクラブ加入率も94％に上るそうだ。
活発な委員会、クラブ活動と、まさに学校生活全体が「自治活動」と共にあると感じた。

■2023年度 入試結果

推薦入試：75名出願　全員合格
一般入試：139名出願　70名合格
（専願50名・オープン20名）

毎年、出題の傾向は大きくは変わらない。
したがって過去問を繰り返すのは非常に有効とのこと。

■2024年度入試・事前相談

2024年度の高校入試 生徒募集人数は、推薦入試65名、一般入試65名（専願・オープン・帰国生含む）と昨年と変更なし。

なお2021年度入試から、「本校を第一志望とする方に入学いただきたい」という目的の元、日本女子大学附属高校を第一志望とする生徒に向け「事前相談」を導入している。
事前相談は12月上旬に中学校を通じて申請し、その年の相談人数によって受験区分（推薦、専願、オープン）が決まり、中学校に連絡が来る。（～12月16日）

「基準は毎年上下するので全員取るというわけにはいかないが、第一志望だと言ってくださる生徒は一般入試（オープン入試）でもできる限り優遇したい」とのことだ。
特に今年はコロナ禍を経て、学校側も「相談人数がどうなるか予測が立たない」とこぼしていた。

■所感

日本女子大学附属高校　illustrations by A.O

小田急線の「よみうりランド前」駅から徒歩約15分。坂道を登ると、卒業生たちが寄贈した記念樹やアジサイの花が美しく咲き誇り、森の散歩道のような気持ちのよい通学路が続く。同校を卒業し現在活躍しているOGは、学術関係者から実業家、脚本家やアナウンサー、そして舞台俳優まで枚挙にいとまがない。個性豊かな生徒が数多く在籍しているという説明にもうなずける。
短い時間の訪問であったが「女子校だからこそ」「附属校だからこそ」の強みが見えたような気がした。「女子校」「附属校」に興味のある方は是非とも一度足を運んでいただきたい。

この後も中学生・保護者向けの説明会・公開行事が予定されている。詳しくはWEBを確認して欲しい。

●夏季学校見学会：7月29・30日／8月12・13・14・15日／８月19・20日
●もみじ祭：10月28・29日（土・日）