「城西大学附属城西中学・高等学校」
中学・高等学校の先生に聞く！　中学受験帰国生入試レポート

2024年12月06日(金曜日)

地方都市から海外まで、どこからでも名門会の指導を受けることができる“本物”の双方向オンライン授業！　名門会Onlineは、海外在住の生徒様のうれしい志望校合格の報告を多数いただいております。
世界各国にいらっしゃる生徒様の夢の第一志望校合格に向けて燃え上がる名門会Online取材チームが難関校・名門校にお邪魔し、帰国生入試の気になる情報を直接リサーチしてお届けします！

東京都豊島区にあり、「One and Only　自分を頼れる人になろう」という教育テーマのもと、本物志向の探究活動やキャリアデザイン指導に取り組む中高一貫の共学校「城西大学附属城西中学・高等学校」。今回は、坂本先生にお話をお伺いしてまいりました！

＜写真：校舎外観＞

―「自然に英語に慣れ親しむ環境」
同校では、昭和57年にアメリカ・オレゴン州のスイートホーム高校と姉妹校の締結をしてから現在まで、多くの長期留学生の受け入れを行っています。
現在では、姉妹校や国際ロータリークラブなどを通じて、北米をはじめ、ヨーロッパ、アジア圏と多くの国からの留学生が同校で学んでいます。
３週間から最長で１年間の期間、HRクラスに在籍し、学校行事や部活動などを共に経験し学んでいます。
多様な文化や母国語を背景にもつ留学生と常にコミュニケーションをとれる環境は、同校の生徒にとって言葉の壁をこえて交流するよい機会となっています。そして、国際的な感覚を自然と身につけることになります。
また、留学生は、母国を離れ日本で学びを得ようという高い志を持っており、その意識の高さに同校の生徒もよい刺激を得ています。
中学１年生から高校３年生まで、週に1回「英単語コンテスト」が行われます。このテストは、単語20問で出題され、学年ごとにクラス対抗で行われています。
「レシテーションコンテスト」は、中学１年生と中学２年生が対象で、キング牧師やリンカーンの演説内容がテーマ文として課され、発表できるレベルまで練習を重ねて臨みます。
こういったインプット型、アウトプット型のさまざまな学習機会を通して英語力を伸ばし、英語に慣れ親しんでいます。

＜写真：2021年9月にリニューアルした食堂。しいの木ラウンジ＞

―「U.S.デュアルディプロマプログラム」
３年前に始まった「U.S.デュアルディプロマプログラム」は、同校の通常授業を受けながら、放課後にオンライン授業で単位を取得し、日米両方の高校卒業資格が取得できるプログラムです。
このプログラムでは、アメリカ、ニューイングランドに位置する名門校プロヒデンス・カントリー・デイスクール（以下PCD）の卒業資格が取得できます。
また、PCDパートナー大学（全米大学ランキングトップ２～８％）への100％入学保証がつきます。
さらに、成績に応じて奨学金を得ることもできます。
2025年3月卒業予定の1期生がこのプログラムを修了し、現在、高校1年生と高校2年生各5名がプログラムに取り組んでいます。
今後はますます、海外大学進学志向の生徒が増加するのではないでしょうか。

＜写真：坂本先生＞

―「体験重視のプログラム」
「Josai Future Global Leader Program」（以下JFGLP）は、中・高６年間、校外学習や研修旅行などの体験型学習を通し、身近なことから世界へと段階的に視野を広げ、さまざまな問題に向き合います。
中学３年生の３学期には、学年全員が２週間のオーストラリア海外研修に挑みます。
出発前の事前学習として「比較文化研究」を行います。これは、日本とオーストラリア、２つの文化の比較をする探究学習で、自分で定めたテーマにそって行います。
好きな食べ物や、どのようなTV番組が見られているかなどを事前学習し、現地でインタビューやアンケート調査をして実態を調べていきます。
帰国後は、調査結果について、コンテスト形式で、英語によるプレゼンテーションを行います。
「αゼミ」は、高校生の希望者を対象としたプログラムです。
大学や企業と連携し、さまざまな社会的課題を発見し、自分でテーマ設定した問題に対し解決を目指します。
例えば、修学旅行で訪れた岡山県吹屋地区の活性化を目指した生徒たちは、オンライン会議で現地の人の意見に耳を傾け、岡山には温泉がないということに着目しました。そして、土地の名産物である唐辛子を使った入浴剤を企画発案し、１年かけて商品化させました。地域の活性化の手助けとなる企画を実現することができました。
生徒一人ひとりが実際に課題に向き合い、問題解決する経験を重ねていくことで、未来の社会で活躍する人材に求められるスキルを高めています。

＜写真：αゼミで商品化した入浴剤「吹屋ベンガラの湯」＞