「横浜女学院中学校高等学校」
中学・高等学校の先生に聞く! 中学受験帰国生入試レポート

カテゴリ : 中学受験, 中学受験帰国生入試レポート

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神奈川県横浜市にあり、プロテスタントのキリスト教の教えに基づいた「愛と誠」を建学の精神とする中高一貫の女子校「横浜女学院中学校高等学校」では、グローバルな視点をもつ生徒の育成を行っています。今回は、今井先生にお話をお伺いしてまいりました!

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<写真:校舎外観>

―「英語で他教科を学ぶ」
「Content and Language Integrated Learning」通称「CLIL」とは、教科学習と英語学習を組み合わせた学習法です。「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能に「考える」が加わった5技能を豊かに伸ばしています。
さまざまな教科に関わるテーマや学校行事などとも連携しながら、英語で社会課題について考えます。
例えば、国際教養クラスの中学3年生は、8月に「ニュージーランド海外セミナー」に全員参加します。1か月間ホームステイし、現地姉妹校に通いながら先住民であるマオリ族の文化を知り、多文化共生について学びます。また、絶滅危惧種のキウイバードやエネルギー問題など現地がかかえる社会問題についても学びます。
この「ニュージーランド海外セミナー」に向けた事前・事後学習をCLILの時間で行います。
高校2年生は、平和教育について学びます。京都、広島への修学旅行に向け、日本の歴史の教科書とアメリカの歴史の教科書を比較して読むことで、異なる視点を通して原子力爆弾投下について学びます。その上で、どうして戦争がおきるのか、どうすれば世界が平和になるのかを考えます。
生徒たちは、英語で物事を調べ、「考える」ことによって、自分の意見を英語で表現する力が身につき、より深い知識を得られると実感しているようです。

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<写真:生徒が質問に訪れやすい壁のない職員室>

―「幅広い分野の教科横断型授業」
同校では「CLIL」に限らず、多くの教科において教科横断授業を実践しています。
単発で行われる課題から長期で取り組む課題まで、カリキュラムはさまざまです。
中学2年生が取り組んだ「平家物語壇ノ浦の戦い」では、国語、社会、理科の教科横断授業で物語のフィクション性と科学的根拠を探究しました。
「義経の八艘飛びは実現可能か?」という課題には、「八艘」が意味する可能性を考え、実際に男性教員が動いてみることで結論を出しました。
そのほか、「扇の的を射る角度は?」「食事が勝負に関係しているのか?」など、自分たちで主体的に調べ、考えて結論を出します。
「調べる」「考える」というプロセスを大切にした、教科横断型のカリキュラムが次々に生み出されています。

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<写真:今井先生>

―「持続可能な社会の実現に向き合う」
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<写真:校舎内の腰壁>

高校2年生の希望者を対象に、2泊3日の宿泊行事「鳴子スタディツアー」が行われています。「鳴子スタディツアー」では、1日目は宮城県鳴子の森で森林資源の活用に尽力している大森隆博さんの活動の話を聞きます。安い外材を使用することで、国内外で起きる環境破壊問題や森林のカスケード利用(家具や建材などからの未利用材をエネルギー化することで無駄なく使い切ること)について学びます。森に入ってプロの指導を受けながらチェーンソーで木の伐倒を体験します。自分たちが伐倒した木が工場に運ばれ、建材になる過程を見学し、校舎で使用している机と椅子に使用されている木材のルーツを知ります。

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<写真:無垢の木でできたオリジナルの机と椅子>

2日目は、東北大学川渡フィールドセンターを見学し、「生ごみからエネルギーを作ろう」をテーマに再生可能エネルギーの授業を受講します(学校に帰ってから、生ごみからメタンガスを生成し、メタンガスでお湯を沸かすという研究に挑戦しています)。
3日目は、東北大学で次世代放射光施設「ナノテラス」を見学し、最先端テクノロジーによる企業活動を学びます。
このツアーに参加した10名は、東北大学が主催する「地域課題解決アントレプレナーシッププロジェクト」に応募しました。
地域が抱える問題を現地でヒアリングしたり、県庁で資料やデータを見せてもらい調査を進め、地域を活性化させるプロジェクトを考えたりしました。
東北大学の大学院生にメンターとなっていただき、アドバイスを受けながら何度も企画を練り直しました。そして、半年かけてビジネスプラン発表会本選に臨みました。
その結果、「ペット同伴の温泉施設を作る」というプランをたてたチームが最優秀賞、「広大な地を生かしてドローンの研修施設を開く」というプランをたてたチームが優秀賞を受賞しました。
「鳴子スタディツアー」には人数制限があるので「より多くの生徒に学校の外で多くの人と関わり、社会問題に向き合ってほしい」という想いから、2024年より「対馬スタディツアー」が実施されます。

学校名:横浜女学院中学校高等学校
所在地:神奈川県横浜市中区山手町203
TEL:045-641-3284
JR根岸線 石川町駅より徒歩7分
ホームページ:https://www.yjg.y-gakuin.ed.jp

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