実際に話を聞いて肌で感じた学校情報 第18回 大妻多摩中学校・高等学校

カテゴリ : 中学受験, 学校情報

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名門会教務本部の担当者が、実際に学校を訪問してみて、肌で感じた生の情報をご紹介!
第18回目の今回は、大妻多摩中学校・高等学校をご紹介します。志望校、併願校を選ぶ際の一つの参考になれば幸いです。

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学校名 大妻多摩中学校・高等学校
所在地 東京都多摩市唐木田2-7-1
ホームページ http://www.otsuma-tama.ed.jp/

■学校概要

  • 大妻学院の創立80周年記念事業の一環として、1988(昭和63)年に多摩キャンパスに短期大学とともに大妻多摩高等学校が設立され、その後1994(平成6)年に大妻多摩中学校が設立された。
  • 小田急多摩線・唐木田から徒歩7分。
    中高棟は多摩キャンパス中央の学園通りをまっすぐ進んだ奥の方にあるので、周りの豊かな自然を眺めながら、中学校の受付まではキャンパス入口からさらに数分歩くことになる。
  • 2008(平成20)年にCALL教室(Computer Assisted Language Leaning)3つと理科実験室5つを備えたラボラトリー棟ができ、2015(平成27)年には200席以上の自習室や集会室もある図書館棟(アカデメイア棟)が完成するなど、教育環境の充実を積極的に進めている。

■入試情報

2017年度入試から、プレゼンテーション入試と合科型試験を実施。
プレゼンテーション入試は「国+算+プレゼンテーション試験」という内容で、2017年度は2/2午前に帰国生と国際生を対象に行われた。2018年度は、対象を全ての受験生に広げて2/4に行われることになり、したがって2/4午前は4科型入試とプレゼンテーション入試のいずれかを選択することになる。募集定員は若干名(5名程度)。
また、合科型試験は「作文+算数+理社合科型試験」という内容で、2017年度は2/4午前に行われたが、2018年度は2/2午前に日程変更となる。したがって2/2午前は4科型入試と合科型試験のいずれかの選択になる。募集定員は10名。

<2017年度中学入試>

募集定員140名。実際には、親の海外転勤などの諸事情で6年間のうちに抜けていく生徒が若干名いるので、最終的に160人程度の入学者になるように調整をする。
多摩地区の学校全般、生徒募集については厳しい状況に直面している。大妻多摩も例外ではなく、2/1午前の第1回入試で実倍率が2.0倍を下回ってしまった(1.83倍)。学校側の危機感は相当である。
プレゼンテーション入試は合格者0名、合科型試験の合格者は6名だった。
併願校は、2/1午前は桜美林・セシリア・日本女子大附・恵泉・晃華など。2/1午後は洗足学園・日本女子大附・吉祥女子・晃華・鷗友学園など。

■進学実績

<合格者数(現役生のみ)>

卒業生153名。
国公立大13名、早稲田大18名、慶應大9名、上智大15名、東京理科大2名、GMARCH 141名など。大妻女子大進学者は今春は5名のみ。
なんとか昨年並みの数字は維持できたようだが、2年前・3年前に比べると減少している。

■教育の特徴

大妻の伝統である礼儀とマナーを重んじる女子教育を基盤として、未来社会に向けて自立して活躍できる人材、社会に貢献できる女性を育てる。
そのために今年度から「英語・国際教育プロジェクト」と「人間関係スキル・キャリア教育プロジェクト」を強化・推進する。

  • 英語・国際教育プロジェクト
    中1~2において、週6時間の英語授業を、教科書を中心とした総合英語4時間・ネイティブ教師2名によるスピーキング授業1時間・CALL教室を使ったリスニング中心の授業1時間とする。ここでしっかりとした英語の基礎を固めて、中高6年間を通した海外留学などの国際教育プログラムにつなげていく。
  • 人間関係スキル・キャリア教育プログラム
    具体的な場面での言語コミュニケーションの方法や人間関係の距離の考え方などを学び、高校では各種マナーや女性としての立ち居振る舞いを身につける。
    また、グローバルに活躍する人材の育成を目的として「日本人としてのアイデンティティを育む」ための日本の文化・歴史を学ぶ機会をプログラムする。

■学校を訪問してみての感想

施設がみな新しく、きれいで気持ちがよい。特に昨年夏にできた図書館棟は、中央部分が吹き抜けになって圧迫感がなく、また書棚・机などもゆとりあるスペースにうまく配置された落ち着ける空間となっている。3階部分にある自習室(約200席)も勉強に集中できそうな作りである。
中学校ができてまだ20年あまり、さまざまな改革に取り組みながら一歩一歩成長の階段を上っているといったところか。
昨年から導入した新たな入試形態も、ただ受験生を集めたいということではなく、今後の入試改革・教育改革を睨んでその核となる生徒を迎え入れ育てたいという学校の意思表示である。同時にそういった生徒が大きく羽ばたいていけるように教員のスキルアップ・意識改革も求めている。
すぐに成果の出ないことも多いとは思うが、試行錯誤を繰り返しながらも良い学校にしていきたいという熱意は十分に伝わってくる。

■名門会担当者より一言

生徒募集という観点からは、なんといっても場所が苦しいのは否めない。多摩センターを拠点と考えれば隣駅なので不便はないが、地元以外からの通学は楽ではないだろう。
しかし、そんな地理的条件を除けば、生徒にとっての生活環境・教育環境は魅力に満ちたものになっている。都心部にあるいくつかの女子校に比べても、教育内容で劣っているものは何もなく、むしろ教員の熱意も含めて優れた点がいくつも目につく。
生徒たちには、ここでしかできないような経験を6年間でいっぱいしてほしいと思う。

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