「偏差値55の壁」は「ケアレスミスの壁」、この壁を突破するたった2つの習慣

カテゴリ : 中学受験

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偏差値は、テストを受けて自分の点数が全体のどの位置にいるのかを示す数値です。つまり「相対評価」であり、「絶対評価」ではありません。難しいテストでは平均点も落ちますので、偏差値アップを考えるときには、偏差値50・・・つまりそのテストの平均を基準に、「どのようなバツをもらったか」を分析し、対策を練っていくのが定石です。

さて、実際に失点分析をしてみると、偏差値50~55近辺の生徒さんのほとんどは必ずと言っていいほどケアレスミスを多発しています。偏差値が思うように伸びない生徒は「みんなができている問題をちょっとした勘違いで間違えてしまっている」ということです。

あくまでケアレスミスですから、家で解き直しをすると、ちゃんとできてしまうケースがほとんど。頭では分かっているのです。でもテストで正答が書けないのです。

その理由は「基礎の徹底不足」に集約されます。

私がこのような生徒の親御さんと面談する際には、野球の試合やピアノのコンクールに例えてお話しするようにしています。

たとえば野球の大会に勝つために、毎日ホームランを打つ練習だけをしても意味がありません。投げる・キャッチする・打つ・走る、一つひとつの動作の精度を高める地道な努力があってこそ、長打を打つ練習が意味を持ちます。ピアノであれば、一つひとつ鍵盤を正確に叩けるように指が動かなければ、難しい譜面を丸暗記しても仕方がありません。本番でミスがないように、地味な練習にこそ汗を流す。勉強も同じはずなのに、なぜ基礎をないがしろにしてしまうのか。それは、基礎というのは単調でつまらないものだからです。しかし、そこをおざなりにして、先には進めません。

算数で言えば計算問題です。一問一答形式の問題をキチンと毎日時間を計って勉強していますか?
国語で言えば漢字の読み書きや慣用句、ことわざなどを毎日繰り返ししていますか?
ただ言われるがままやっているだけで、知識として頭の中に入っていないのではないでしょうか?

また、どの教科にも必要な力は「国語力」です。問題文を読んで状況把握をしたり、問題で求められている解答を把握したりする力などは国語の力となります。学年が上になればなるほど問題文が複雑になり、解答する条件も複雑になってきます。つまり、国語力不足が引き起こすケアレスミスが少なくないということです。

小学生のお子さんなどは、最初は誰かがついていなければできないかもしれません。野球でもピアノでもコーチングは必ず必要ですから、勉強だけ放任では生徒が可哀そうです。せめて軌道に乗るまでは面倒くさがらずに親が相手をする必要があります。

また、中学生以上の場合でも、集団塾では合格実績を出すために偏差値が60以上のトップレベル生徒に合わせたカリキュラムとなっているケースが多いので、中位から下位クラスの成績を取っている生徒の場合、塾任せではケアレスミスをなくすことは難しいかもしれません。

丹念なコーチングができる家庭教師や個別指導塾の先生をつけられればいうことはありませんが、まずは次の2点を習慣化していただくだけでも、比較的短期間で、はっきりと、成績アップの手ごたえを感じていただけるものと私は考えています。

<ケアレスミス撲滅のための2つの鉄則>

その1 基本問題をやり続ける
1回だけでは忘れます。何度も何度も繰り返し完璧にしましょう。

その2 国語力の強化
出題者の意図を読み、どのように答えれば良いかを理解する。語彙力をつける。

ケアレスミス撲滅は大変です。しかしミスをなくすことができれば、得点力は倍増し、受験で有利な戦いができるようになります。ミスを軽視しない生徒が勝てます。

千里の道も一歩から。まずはできることからで構いません。毎日少しずつがんばっていきましょう!

文責: T.K

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