「白鷗高等学校・附属中学校」
中学・高等学校の先生に聞く! 中学受験帰国生入試レポート
カテゴリ : 中学受験, 中学受験帰国生入試レポート
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東京都台東区にある創立136年となる東京都立の伝統校「白鷗高等学校・附属中学校」は、中高一貫の共学校で、「開拓精神」を教育理念に掲げ、新しい時代や世界に視野を広げた教育を展開しています。東京サイエンスハイスクールおよびGlobal Education Network 20 に指定されています。
今回は、池戸校長先生にお話をお伺いしてまいりました!
<写真:校舎外観>
―「ダイバーシティ教育につながる日本の伝統文化教育」
同校は、世界を視野に入れたリーダーの育成を目指し、多様な文化を理解し認め合う人材を育成するダイバーシティ教育に取り組んでいます。
授業や行事、部活動などで積極的に取り入れられている「日本の伝統文化教育」もダイバーシティ教育の一翼を担っています。
浅草、上野エリアという日本文化や伝統工芸が地域に根付いた土地柄を活かし、近隣地域でフィールドワークを行ったり、地域の伝統行事などに参加したりしています。
校内でも伝統文化理解教育を実施する際に、その道のプロを招いた授業も行われています。
音楽の授業では、日本の伝統楽器である三味線を習います。授業の中では、一人一挺の三味線が用意されています。
生徒の興味関心を喚起するために、放課後等を活用して、さまざまな取り組みを行っており、例えば着物の着付け体験を実施した際には、単なる着付け技術を学ぶだけでなく、本物の着物に触れ、目にすることによって使用されている繊維や着物の柄など、伝統文化理解教育の視点だけでなく理数系の視点でも経験し学ぶ機会を提供しています。そして、さまざまな学校の学びを探究学習につなげていきます。
<写真:和太鼓部 伝統を大切にした部活動も活発に行われている>
―「世界への発信力を高める」
同校独自の科目である「HAPiE」(Hakuo Academic Program in English)では、英語を機能的に扱い、中学2年生から段階的に英語4技能を活用して発信力を伸ばす取り組みを行っています。
昨年度に実践した授業の1例として、中学3年生が3月に行くアメリカ研修旅行に向けて「自分たちが現地で起業するとしたらどんなことをするか?」というテーマで探究し、代表者が現地の大会に参加し、プレゼンテーションを行いました。
夏には中学3年生から高校2年生の希望者を対象にオーストラリアへの短期留学を行っています。また、春には、高校1年生と高校2年生を対象に、希望者の中から10名程度参加する「フランス海外短期留学」がフランスのパリで行われます。日本語が第一外国語として設定される課程を持つフランスの姉妹校Jean De La Fontaine校へ訪問し、海外での知見を深めながら、白鷗の特色である日本の伝統文化理解教育で学んださまざまなことを発信します。
また、姉妹校交流として、Jean De La Fontaine校の生徒も受け入れています。
同校では、中学2年生から第二外国語としてスペイン語、フランス語、ドイツ語、中国語の中から1科目を選択して学びます。
第二外国語の授業では、単なる言語習得を目的にするのではなく、言語の学びを通じて文化に触れ、言語習得に留まらない、多様な文化を理解できる心の土台を育みます。
<写真:校舎中央に展示されている「白い鷗」>
―「東京サイエンスハイスクール指定校」
2020年に東京都教育委員会より「理数研究校」に指定されました。生徒の理数教科への興味関心を伸ばしその資質や能力を育む教育に注力している実績が評価され、2024年度より都内では3校しかない「東京サイエンスハイスクール」の指定校となりました。
これにより、大学や企業などの研究者の指導、支援がさらに得られ、授業の他にも「理数研究校企画」と称した生徒たちの理数分野への関心を引き出すような特別講座が実施されています。
数ある「理数研究校企画」のひとつである「豚の解剖」は、中学生から高校生まで学年混合のグループをつくり、それぞれが豚の頭を解剖し観察を行います。
「理数研究校企画」は、生徒の興味関心を大切にして、知的好奇心をさらに高めるために希望者制で行われ、生徒がそれぞれ、自分の興味を持った内容の講座に参加して知識の幅を広げています。その延長線上で、今年度は、読売新聞社主催の第68回日本学生科学賞東京都大会において中学生が最高賞となる最優秀賞を受賞しました。
同校では、理数分野に限らず、生徒にさまざまなものに興味関心をもってもらい、チャレンジできる環境を用意し、探究学習に臨んでいます。
探究学習の集大成として、高校2年生で各自のテーマに基づく研究活動の成果を論文として執筆します。
過去には取り組んだ探究論文を元に、東京大学の学校推薦型選抜に合格した生徒もいます。高校2年生の探究活動で、自分がやってみたいことと、さらに学びたいことを思いっきりやれる時間となっています。
<写真:池戸校長先生>
学校名:白鷗高等学校・附属中学校
所在地(西校舎):東京都台東区元浅草1-6-22
TEL:03-3843-5678
大江戸線・つくばエクスプレス 新御徒町駅より徒歩5分
東京メトロ銀座線 稲荷町駅より徒歩6分
ホームページ: https://www.metro.ed.jp/hakuo-h/
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