「芝浦工業大学附属中学高等学校」
中学高等学校の先生に聞く!中学受験帰国生入試レポート
カテゴリ : 中学受験, 中学受験帰国生入試レポート
地方都市から海外まで、どこからでも名門会の指導を受けることができる“本物”の双方向オンライン授業! 名門会Onlineは、海外在住の生徒様のうれしい志望校合格の報告を多数いただいております。
世界各国にいらっしゃる生徒様の夢の第一志望校合格に向けて燃え上がる名門会Online取材チームが難関校・名門校にお邪魔し、帰国生入試の気になる情報を直接リサーチしてお届けします!
東京都江東区にある、共学校「芝浦工業大学附属中学高等学校」は、STEAM教育と独自の3つの言語教育を通して、理工系のスペシャリストの育成を中高大一貫教育によって行っています。
今回は、斎藤教頭先生にお話をお伺いしてまいりました!
<写真:校舎外観>
―「SD(自立学習)」
同校の中学校の主要5科のカリキュラムは、あえてそれぞれ週4時間と必要最低限の授業時間になっています。
「なぜ、最低限の時間で大丈夫なのか?」
そこには、自立学習を重んじる同校の取り組みが活きていました。実際に、模試での成果になって表れてきているとのことでした。
中学3年間、時間割に週2時間組み込まれている「SD」(Self Development)は、「今、自分にとって必要な学習」を自らが考え、計画して取り組む時間となっています。
自分で計画し、「芝浦HR学習ノート」に到達度を記入することで、貴重な学習の時間を活かす意識付けをしていきます。
同校の自習室は朝7:00からと早くから空いていて、早朝の利用者も多いとのことです。
SDの授業を取り入れてからは生徒1人ひとりが「やらなくては!」という意識が高まり、中学生の利用者も増えているとのことです。
必要最低限の授業時間にすることにより、授業で学ぶ“1時間”の大切さを意識します。そして、SDによって学ぶ姿勢を主体的に考える経験により、自立した学びを深め、今の自分にとって何が必要なのかを判断し、自己調整する力がつきます。
この力は、探究学習をする上で大切な能力となります。
<写真:ロボット技術室>
―「2つのPBL型探究学習」
<写真:西武鉄道から譲り受け生徒が塗装した403号機関車>
「SHIBAURA探究」は同校ならではの理工系の知識をもって課題を解決する、PBL(Project Based Learning)型の探究学習です。
中学1年生・2年生は、2つの探究学習に取り組みます。
「IT」(Information Technology)は、プロジェクトに取り組むデザイン思考型の探究学習で、企業と連携したプロジェクトや外部コンテストなどにも参加し、多くのITツールを体験できるプログラムです。
「GC」(Global Communication)は、フィールドワークを通して、グローバルな思想を育成し長期的な課題解決に向けて探究します。
中学1年生は「豊洲解剖図鑑をつくろう」というテーマで、学校のある地域での探究学習からはじめます。
豊洲の街を歩き、水陸両用バスに乗るなどの地の利を生かしたフィールドワークを行い、「昭和初期のエネルギー基地の時代からの変遷と地域企業の特色」という視点で街を捉えていきます。この探究によって、限られたテーマで思考を深める力と気づきを言語化する力を築いていきます。この築いた力をベースに、中学2年生で行く長野農村合宿や中学3年生の海外教育旅行で行う探究プログラムにつなげていきます。
さらに、「IT」「GC」での学びを活かし、中学3年生がチームで取り組む「総合探究」や高校1年生・2年生が取り組む高度な理工系の知識を必要とする「『工学探究』の学習」に到達します。
また、より専門性の高い知識が必要となるテーマに取り組む生徒も多く、「SHIBAURA人材バンク」という同校卒業生とのネットワークを使って、直接その道のプロにアポイントを取り協力を得ることができるとのことです。
<写真:広々と制作に取り組めるファクトリー>
―「人とつながる力を育てる 3つの言語教育」
同校では、「日本語」「英語」「コンピューター言語」という3つの言語教育で“伝える力”を鍛えます。
中学1年生と中学2年生が学ぶ「ランゲージアワー」(言語技術教育)では、日本語で読む・書く・聞く・話すの4技能を鍛え、言語をもって人に伝える技術を身につけます。
状況を客観的に捉えて“見る”力、筋道を立てて“考える”力、他者にわかりやすく表現し“伝える”力を育むことで、他者と協力して問題を解決して行ける人材になって欲しいという思いが込められています。
この3つの力を柱とした問答ゲームや情報伝達などのレクリエーションなどを通し、論理的に言葉を構築し伝える術を知ることで、表現を楽しむことができるようになります。
他の授業や探究活動の場で発表することに対して、楽しみながら取り組む生徒が増えているとのことです。
<写真:斎藤教頭先生>
学校名:芝浦工業大学附属中学高等学校
所在地:東京都江東区豊洲6-2-7
TEL:03-3520-8501
東京メトロ有楽町線 豊洲駅より徒歩7分
新交通ゆりかもめ 新豊洲駅より徒歩1分
ホームページ:https://www.fzk.shibaura-it.ac.jp/
ご相談は名門会Onlineホームページ お問い合わせフォームから承ります。
どんなご相談でも構いませんので、お気軽にご連絡ください。
入試情報等についてのご相談はこちらから