実際に話を聞いて肌で感じた学校情報 第12回 東京都市大学附属中学校

カテゴリ : 学校情報, 学校説明会報告

名門会教務本部の担当者が、実際に学校を訪問してみて、肌で感じた生の情報をご紹介!第12回目の今回は、東京都市大学附属中学校をご紹介します。
2016年11月20日(日)10:00~12:00に実施された、同校の学校説明会に参加してみてのレポートとなっております。志望校、併願校を選ぶ際の一つの参考になれば幸いです。

学校名 東京都市大学附属中学校
所在地 東京都世田谷区成城1-13-1(小田急線成城学園前駅南口より徒歩10分)
ホームページ http://www.tcu-jsh.ed.jp/

■学校概要

  • 昭和31年3月に「武蔵工業大学附属中学校」として開設されました。平成18年7月に新校舎竣工を経て、平成21年4月に校名を「東京都市大学附属中学校・高等学校」に改称されたそうです。
  • 建学の精神は、「公正 自由 自治」。校訓は「誠実 遵法 自主 協調」。(入学時にこれらの漢字の読み・書きのテストがあるそうですよ!) 面倒見の良い自由主義の下、自治・自主の精神を育む校風です。
  • この学校の今年度のコンセプトは「たくましく!せかいへ」。この学校の主役は生徒であるから、幾つもの壁を自分の力で乗り越えるのを支えていく、そして「せかい」が君(生徒)を待っている、という意味がこもっています。

■入試情報

第1回:2月1日午後 定員:Ⅰ類は約80名、Ⅱ類は約40名
第2回:2月2日午前 定員:Ⅰ類は約40名、Ⅱ類は約20名
第3回:2月4日午前 定員:Ⅰ類は約20名、Ⅱ類は約10名
第4回:2月6日午前 定員:Ⅰ類は約20名、Ⅱ類は約10名
帰国生入試:1月6日午前 定員:Ⅰ類もⅡ類も若干名
グローバル入試:2月2日午前 定員:Ⅰ類もⅡ類も若干名

◯2016年度中学入試

第1回のみ、4教科型(国・算・社・理)と2教科型(国・算)があり、いずれかを選択する形になります。配点に関しては、社会と理科が50点ずつ、それ以外は100点ずつです。また、時間に関しては、社会と理科を合わせて45分、それ以外は1科目で45分です。総計で、4教科型は配点300点、時間135分、2教科型は配点200点、時間90分となります。4教科型・2教科型選択に関わらず、国語と算数で判定されます。

第2~4回は4科目必須です。配点に関しては、国語と算数は各100点、社会と理科は各75点であり、時間に関しては、国語と算数は各50分、社会と理科は各40分です。総計で、配点は350点、時間は180時間となります。

Ⅰ類・Ⅱ類の入試は同一日程、同一問題で実施されます。合格基準点は特になく、合計点で判断することとなっています。受験料は、何回受験しても一律25,000円になります。

◯2017年度入試

2016年度とほとんど変わりませんが、出願方法が紙媒体ではなくインターネットに変更されました。

■進学実績

<合格者数>

  • 国公立大学については首都大学東京が10名(うち現役9名)、その他数名ずつ合格者が出ています。
  • 私立大学については、早稲田大学が29名(うち現役進学者数が8名)、慶應義塾大学が20名(9名)、上智大学が21名(7名)、東京理科大学が43名(7名)、GMARCHが189名(37名)と、難関大学合格者数が多数います。
  • 医学部医学科は、2016年度では16名(うち現役5名)が出ています。
    (配布資料集 「2016年度大学合格実績一覧」より)

■教育の特徴

  • 旅行行事が充実しているそうです。参加には「必須」と「任意」に分かれており、「必須」の方は中3の3月に京都・奈良へ、高1の3月にアメリカ研修へ1週間行きます。アメリカ研修は、シリコンバレエにある有名企業の1つのApple本社で社会を学んだり、カリフォルニア工科大学を見学したりするという、まさに将来を考える絶好の機会といえるでしょう。一方、「任意」の方は、中3対象のアジアでの10日間の異文化体験や、高1対象のニュージーランドでの3週間の語学研修を行っているそうです。
  • クラブ加入率が97%。勉強もクラブも100:100(この学校の合言葉だそうです)。都大会に出場している部活が沢山ありますので、まさに文武両道に秀でています。
  • 思考力・判断力・表現力が育つ、学校独自のカリキュラム構成となっています。例えば、「中期修了論文」では、4000字以上の論文に挑戦したり、理科の実験では、中学ではプリントに沿って観察から考察の流れを学び、高校ではデータを独自で整理してレポート用紙に記述したりする事で、記述力や論理的思考力が身につき、着眼点や発想力が広がります。

■学校を訪問してみての感想

  • 吹奏楽部より受験生へのエールとして曲を演奏してくれた時、非常に活発さを感じ、「頑張れー!!」という大声で元気の良いメッセージに心が惹かれました。このように感動する程元気の良い生徒が多い印象を受けました。
  • 小学生の時は消極的だったものの、この学校に入学して以来少しずつ積極的に様々な事に取り組むようになったという生徒が沢山いるとの事でした。この学校は、主体となる生徒達の活躍を教師が支える環境なので、学力だけでなく人間性の向上にも間違いなく繋がるでしょう。

■名門会担当者より一言

  • 先述した通り、4000字の論文執筆やレポート作成等、大学レベルのような事を時々するので覚悟が必要です。乗り切れれば、論理的思考力が身につく等人間性向上に繋がります。
  • 非常に元気の良い学校とはいえ、雰囲気についていけるか等という不安を抱える方もいるでしょう。しかし、先述した通り、小学生時代と比べて前向きになったという事例があるので、慣れればその不安は消えていくと思います。そして、東京都市大附属中の6年間の生活は、きっと人生の大きな糧になるでしょう。
  • 「この学校にとって生徒は“宝”」とも仰っていました。非常に恵まれた環境で毎日充実しやすいでしょうから、個人的にはお薦めしたい学校です。

☆実際に通っている生徒にインタビューしてみました☆彡

Q1.学校の印象はどう?

  • とにかくきれい。
  • 理科の実験室が充実していて、実験が楽しい。
  • 全体的に背説が充実していて気持ちが良い。
  • 先生が熱心に面倒を見てくれているのが良い。声が大きい。
  • プールが無いのが残念。
  • 校則は比較的ゆるめで、むしろ自主性を尊重してくれる。

Q2.楽しい事・つらい事はある?

  • 部活が楽しい。週2・3でも充実しており、大会にも参加できている。
  • いじめがないから、学校生活毎日が楽しい。
  • 個人的に数学が難しく、テスト勉強がいつも辛い。
  • 怖い先生の授業が少し苦痛。

Q3.学校の自慢は?

  • 施設がきれい。
  • 先生の面倒見が良い。
  • 予備校に行かなくても受験指導きちんとして下さる。
  • 皆仲が良い。
  • 勉強:クラブ活動=100:100

Q4.受験生に一言メッセージをぜひ!!

  • 自分は第一志望ではなかったけれど、毎日が楽しいし、受験指導も充実しているし、先生方の面倒見も凄く良いから、入学する価値があると思う。
  • とにかくひたすら勉強すれば良いと思う。
  • 最後まで諦めずに頑張ってください。

マイナス要素がほぼゼロと言って良い程、素晴らしい学校である事が実感出来ますね。「面倒見が良い」「施設が充実している」「勉強と部活の両立が盛ん」「自主性を尊重してくれる」。初めは第一志望でなくても、入学して何年かするときっと「この学校に通って良かった」と心から思えるのではないでしょうか。ぜひ、参考にして下さい。

★By Ms.リケジョ♪

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