名門会 2016年度秋 プロ教師研修会 レポート
カテゴリ : 名門会からのお知らせ
去る11月22日(火)、名門会東京本社(目白博物館ビル4階)にて、午前は大学受験専門教師、午後は中学受験専門教師を対象に、名門会のプロ家庭教師の研修会を実施いたしました。
名門会の自慢は、なんといっても「100%社会人プロ教師」。先生方にプロとしての更なる資質向上を果たしてもらう為に、名門会での指導経験が特に豊富なプロ教師を講師に招いて、先生方に研修をしていただきました。その内容をご報告いたします。
【大学受験専門教師の部】
1.国語科 山口晋裕先生より
- 学習指導面では、“学習指導レポート”を活用することで解いた問題の正答率をデータ化し、生徒と共に検証しよう。また、解き方を具体的にアドバイスしたり、考え方の軌跡を残すように伝えたり、生徒がノートを取りたくなるような板書の仕方を工夫したりしよう。
- コミュニケーション面では、生徒の言動等から性格を把握し、モチベーションの上がる接し方を心掛けよう。また、余談を極力せず、アドバイスを求められたこと以外は、「聞き役」に徹するようにしよう。
- 他科目担当の教師、教務担任との連携を常に意識し、1人で抱え込まず責任を分散しよう。そして、生徒は勿論、他科目担当教師や教務担任との信頼関係を維持しよう。
2.生物科 北田典子先生より
- 教師個人としての仕事は、「教科内容を正しく理解すること」「入試問題を解けること」「学習指導の方法を身につける」という3つの基本が前提である。あらゆる問題をパッと見て解き方やどの大学・学部の入試で出題されやすいか等をすぐに言えるようにすることが肝要。
- プロとはいえど、教師一人の力では生徒を合格に導くことは難しい。だから、他教科教師や教務担任、保護者との連携を常にとり、チームとして生徒を育てていかなくてはならない。
- 他の教師・教務担任の和を作ることで、教師1人では気付けないことを共有でき、多角的な視点から生徒・保護者にアドバイスができる。
【中学受験専門教師の部】
1.国語科・社会科 高嶋道治先生より
- 家庭教師の役割は、総司令官のようなもので、自分(教師)のきちんとした指示に生徒に従わせたり、思ったことはきちんと保護者や教務担任に伝え共有したりすることが大切である。
- また、生徒の様子からメンタル面を理解する必要がある。例えば、焦っている子は大抵器用だったり、真面目な生徒ほど焦りと不安を感じやすかったりする。
2.算数科 小川元先生より
- 日々の指導が、生徒の目標レベルに達しているか?これを常に分析し、教務担任や保護者に共有する材料にしよう。
- 『未知の問題』の解決能力を高めるためには、「多面的な物の見方」や「柔軟性」が不可欠である。特に、算数は正答への道筋が幾つもあり、難問こそ視点を変えることであっさり解けてしまうこともある。1つの問題を複数の解き方で解けるようにしていけば、考え方の幅が広がり、問題解決能力が高まる。その力をつけさせる意識をしよう。
- 授業は「教える」だけでなく、発問を繰り返すことで「考えさせる」ことも肝要である。
- 「わかる」=「解ける」ではない。「わかる」と「解ける」は次元が違う。
いかがでしたか?4名の講師にご講演いただきましたが、「プロ教師、教務担任、保護者間で情報共有し、連携を取っていく」ということが共通話題として挙がっていました。名門会の授業形態は「生徒:教師=1:1」ですが、サポーターは「生徒1人に教師1人」ではなく、「生徒1人に複数の教師+教務担任」と複数います。複数いるからこそ、生徒をより幅広く、より多角的に見て、より細やかに心を配ることができます。そしてそれこそが名門会の強みでもあります。それぞれの教師。教務担任の間で話の矛盾・不一致等が一切ない指導、生徒の特徴やレベルに合わせた指導、そして保護者との情報交換を、名門会では今後も徹底していきます。
他にも、教師としてのあるべき姿が幾つか挙げられました。これらはみな、生徒の成績向上や志望校合格に向けた工夫ばかりであると思います。研修を受けられたプロ教師の方々もみな、「参考になった」「今後の指導に活かして生きたい」等の感想をあげており、少なからず新しいことを学んでいただけたようです。大変有意義な研修会であったと思います。
我々名門会は、何よりも生徒達の素晴らしい未来づくりの為に日々努力しております。
生徒の皆様、保護者の皆様共に、志望校合格等の目標の実現に向け、時には悩んだり、不安を抱えたり、立ち止まったりすることがあると思います。そんなときこそ、名門会のプロ教師、教務担任が全力でサポートいたしますので、何なりとお気兼ねなくご相談ください。
今後も名門会を宜しくお願いいたします。
文責:Y.S.