学校を見に行こう!

カテゴリ : 中学受験

志望校を決める上で大切なことの一つに、実際にその学校に行って様子を見ておくというものがあります。

普段は名門会の社内でお仕事をしている我々ですが、中学受験の校門激励や合格発表、あるいは学校主催の説明会などを通じて、実際に学校に訪れる機会が少なからずございます。

今回は、そんな時に感じた学校の佇まいを3例ほどご紹介したいと思います。

 

■雙葉中学校

JR中央線四谷駅を降りて信号を渡った角にあるニコラ・バレ修道院。その隣にあるのが東京女子御三家の一翼をになう「雙葉中学校」です。

大きな体の門番のおじさんにきちんとご挨拶をして中に入ると、修道院の方に入ってしまったのではないかと一瞬戸惑うほど清澄な空気が張り詰めた学園に、女生徒たちの元気な声が響いています。

6年一貫校に学ぶ子供たちの学年を区別するのは校内靴の靴紐の色。中学1年生が赤、2年生がピンク、3年生が緑。高校1年生は黄色、2年生は水色、3年生は紫。こんなおしゃれな学園です。

 

■筑波大学附属駒場中学校
渋谷から京王井の頭線で2つ目の駅、駒場東大前に「筑波大学附属駒場中学校」があります。
高等部の東大現役合格率が5割(!)にもなる国立中高一貫男子校です。

この学校が開校からの歴史を繋いで、農作物としての稲の栽培実習を続けていることは、公式ホームページの校長挨拶でも紹介されていますね。時期によっては実習用の田園で、風に揺れる稲穂が見られるかもしれません。

ところで2月の寒い日に筑駒を訪ねた時のことです。受付の事務室にはアラジン型のストーブが一台置かれたきりで、6,7名の事務の皆さんはみんな寒さしのぎの厚手の上着、膝掛け、中にはマフラーに身を固めて仕事に臨む人もいました。生徒さんや受験生達よりも快適な室内で仕事はできないのでしょう。この風景を見て、この学校の真髄を見たような思いがしました。

 

■灘中学校
関西に目を移せば、JR東海道線の住吉駅を降りて、清々しい住吉川を渡ったところに、関西で一番の進学校「灘中学校」があります。

受験の日には大きなストーブがいくつも置かれ、待合場所になる体育館の横を通って突き当りの、受付がある校舎は格調高い木造のまま残されていました。歩けばギシギシとなる廊下に学校の歴史に対する自信が感じ取れます。


いかがでしょうか?以上の3校だけでなく、名門校には名門校たる理由があり、行ってみてはじめて分かることは多いものです。

だからみなさん、志望校を決める前に、ぜひ一度、学校を見に行きましょう!
受験生の訪問を学校側はきっと歓迎してくれますから。

そして実際に学校を訪問することで感じる雰囲気や佇まいも含めて、これから中学・高校6年間を過ごす場所として、お子様に合っているのかどうかの判断材料にしてください。

文責 T.H.

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