実際に話を聞いて肌で感じた学校情報 第2回 香蘭女学校中等科・高等科

カテゴリ : 中学受験, 学校情報

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名門会教務本部の担当者が、実際に学校を訪問してみて、肌で感じた生の情報をご紹介!
第2回目の今回は、香蘭女学校をご紹介します。志望校、併願校を選ぶ際の一つの参考になれば幸いです。

学校名 香蘭女学校中等科・高等科
所在地 東京都品川区旗の台6-22-21
ホームページ http://www.koran.ed.jp/

■学校概要

  • 1888(明治36)年創立のキリスト教・日本聖公会系のミッションスクール。
  • 同じ日本聖公会系の立教大学とは太いつながりを持つ。
  • 高校募集は行っていない完全中高一貫校。
  • 東急池上線・大井町線、旗の台駅から徒歩5分。

■入試情報

2/1に2科・4科選択(+グループ面接)の1回のみの入試。
定員160名。

◯2016年度中学入試

応募者数308名、受験者数305名、合格者数189名(+補欠候補者31名)。
合格者は8割を2科の点数で出し、残りを4科で判定する。
受験者の80%強、合格者の90%前後は4科受験生。

◯2017年度入試

変更なし。

■進学実績

  • 今春卒業生173名、94.2%(163名)が現役で4年制大学に進学した。
  • 立教大学への推薦枠は80名、今年は78名が推薦枠を利用した。
  • 他大学合格者は国公立大学8名、早稲田大27名、慶應大13名、上智大14名など。

■教育の特徴

  • 創立以来続く全校生徒・全教職員が講堂に会して行う毎朝の礼拝を柱として、キリスト教の教えに基づく教育を実践している。
  • あわせて日本の文化・美徳を大切にし、日本女性の持つ特性をキリスト教の倫理観で一層高める教育を特色とする。
  • 「香蘭女学校の主要教科は全教科である」と言い放つくらいで、目先の大学進学だけに縛られない教養教育・情操教育に力点を置き、本物の学力を育むことを理念とする。
  • 国際交流・英語教育にも力を入れる。また、全員に一人一台のタブレット端末を持たせICT化にも対応している。
  • 立教大学進学については、高2の6月に学部・学科の説明会があり11月に推薦枠をめざすかどうかを判断する。それによって高3での科目選択が決まる。
    高3になると、5月末に出願相談があり6月に推薦願を提出、7月に内定という流れ。
  • 教育方針は、宗教教育・教科指導・生活指導・進路指導の順番。

■学校を訪問してみての感想

  • 校門を一歩入ると豊かな緑に包まれる。
    アプローチの左右にある築山は草木・池・小川など四季折々の多様な自然に彩られている。本館・東館・南館などの授業棟以外に英国風の「ビカステス記念館」や日本庭園を擁した「芝蘭庵」などが敷地内に配置され、生徒の感性を育む豊かな環境が整備されている。
  • 生徒の縦の関係が密なのもこの学校の特色である。新しく入学してきた中1生には高等科3年生が学校生活のイロハを手取り足とり教え、勉強面を含めた日常においても上級生が面倒見良く下級生に対応する。1人ひとりを大切に育てる学校の伝統が生きている。

■名門会担当者より一言

SS51(四谷80%)で2/1の1回のみの入試。担当者の言葉を借りれば「奇跡の入試形態」である。実質倍率は1.5倍程度と高くはないが、その分この学校をよく知り、教育理念を理解し学校環境に共感する生徒が集まってきている印象。
大学進学については国公立・早慶上智など上位大学への一般受験生と指定校推薦利用者、それと立教大学への推薦進学者で100名あまり。そこに入ることができるかどうかがひとつの分岐点になる。その下に位置する生徒の進学先について、進路指導担当者は毎年あたまを悩ましているようだ。
信仰と祈りの落ち着いた環境の中で、生徒は明るい歓声を上げて学校生活を謳歌している。
ここで過ごす6年間は彼女たちにとってかけがえのない財産になるだろう。
私学の良さを充分に体現している学校である。

(文責)A.M.

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