実際に話を聞いて肌で感じた学校情報 第10回 豊島岡女子学園中学校・高等学校

カテゴリ : 中学受験, 学校情報

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名門会教務本部の担当者が、実際に学校を訪問してみて、肌で感じた生の情報をご紹介!
第10回目の今回は、豊島岡女子学園中学校・高等学校をご紹介します。志望校、併願校を選ぶ際の一つの参考になれば幸いです。

学校名 豊島岡女子学園中学校・高等学校
所在地 東京都豊島区東池袋1-25-22
ホームページ http://www.toshimagaoka.ed.jp/

■学校概要

  • 1892(明治25)年、私立女子裁縫専門学校として設立。
    1948(昭和23)年に現在地に移転し、豊島岡女子学園と校名を変更した。
  • JR池袋駅から徒歩7分。
  • 校名変更と同時に始めた毎朝5分間の運針はこの学校の伝統となっている。学校中が静寂に包まれる中、生徒全員が無心に指を動かす。

■入試情報

女子御三家(特に桜蔭・女子学院)との併願校として確固たる位置を占める。
近年は第一志望の生徒が増えている。その場合は、2/1を鷗友学園・吉祥女子・大妻などで押さえて2/2からの豊島岡本番に向かう受験パターンになるケースが多い。

◯2016年度中学入試

2/2・3・4の3回入試。
定員は160名・40名・40名の合計240名。
繰上げ候補者は合格発表と同時に発表(順位なし)され、複数回受験者を優先的に第一希望のものを繰り上げる。
今春は繰上げ候補者45名、繰上げ合格者21名。

併願状況は、今春の第一回(2/2)では受験者数1009名のうち、桜蔭320名(32%)・女子学院187名(19%)・吉祥女子125名(12%)・鷗友学園53名(5%)・雙葉47名(5%)など。
その生徒たちの豊島岡合格率は、桜蔭併願生66.3%・女子学院併願生43.9%・吉祥女子併願生31.2%・鷗友学園併願生28.3%・雙葉併願生25.5%となっている。

◯2017年度入試

変更なし。

■進学実績

<合格者数>

東大41名(現役34)、東工大3名(2)、一橋大7名(7)、
早稲田大175名(146)、慶應大106名(94)、上智大77名(71)、東京理科大126名(91)など。
※東大合格者が初めて40名を超えた。現役生では受験者約70名、合格者34名。
医学部医学科には、国公立大その他に36名、私立大に90名が合格している。

<合格者内の進学者数>

東大34名、東工大2名、一橋大7名、早稲田大29名、慶應大36名、上智大6名、東京理科大11名。

<合格者内の高入生の数>

東大2名(現役1)、東工大1名(0)、一橋大1名(1)、早稲田大23名(19)、慶應大13名(12)、上智大17名(15)、東京理科大24名(15)。

■教育の特徴

教育方針は「道義実践」「勤勉努力」「一能専念」。
特色は「運針」と「礼法・マナー教室(中1・高1対象)」。

中1から中3までは毎年クラス替えがある。
高1・高2は高入生とは別クラス編成、高2でそれぞれ文系・理系に分かれる。
高3で中入生・高入生が一緒になり、文系Ⅰ(3教科型)・文系Ⅱ(5教科型)・理系の志望別クラス編成となる。

海外研修(夏期ホームステイ)は30年前から、3カ月留学(高1・2)も2年前から始め、その他英語弁論大会・模擬国連・英字新聞プロジェクトなど、ハイレベルの英語教育を実践している。GTEC・CBTやTOEFL講座など新たな大学入試に向けての対応も抜かりない。
また、企業や大学との連携による「ものづくりプロジェクト」や企業インターンなどさまざまな学びと経験の機会を作っている。

■学校を訪問してみての感想

「高い資質をもった子たちをいかに伸ばすか?」学校はそう言い切る。
「もっと勉強がしたい(大学受験勉強を含めて)」という生徒を学校は求め、またそういった生徒が集まっている学校である。
長い歴史を通して二木校長をはじめとした先達がつくってきた良き伝統がしっかりと根付き、大きく花開いている。
学校と先生方が謙虚なので、おのずと生徒も謙虚さを身につける。勉強に、学校行事に前向きに取り組み、他の生徒を妬むようないやらしい雰囲気はない。

■名門会担当者より一言

「桜蔭・女子学院に合格できなかった結果を引きずっている生徒がまれにいる。そこをどう切り替えさせるかが大変で、大切なところだよ」と二木校長が生前に仰っていた。言い方を変えれば、入学時のマインドセットさえうまくできれば必ず生徒を伸ばしてみせる、という自負があったのだと思う。実際、その通りの学校になってきた。
高校の授業(数学)の中で、一部大学課程にまで踏み込んだ内容の講義も出てくるようだ。
大学受験とその先に向けて組まれた6年間の緻密なカリキュラムと、それにこたえられる生徒の高い意欲と理解力が、何よりもこの学校の強みである。

「高校入試は無くさないのか?」という問に対して、これも二木校長だが「中3の子たちにも門は開いておきたい」とのお言葉。
今後も恐らく高校入試は続けることになるだろう。
この学校を求める生徒たちに対して優しい学校である。

(文責)A.M.

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