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2023 第3回 ［6/7開催］吉祥女子中学・高等学校

校舎正門

「コロナ前の学校生活を取り戻していく—」今回の説明会で吉祥女子中学・高等学校の先生から繰り返し熱く語られた言葉です。
進学校として広く知られ人気を集める同校。“多様性を認め合い、個々の魅力や才能を最大限に発揮する”という吉祥女子の校風を象徴する、数々の学校行事の本格的な再開宣言と受け止められました。また、生き生きとした生徒たちの姿を見ることができる機会が増えるとあって、本当に楽しみです。

では、2023年6月7日開催の説明会の内容を一部ご紹介したいと思います。

■学校概要

〈 沿革 〉

創立者　守屋荒美雄・守屋美賀雄
1938年 教育を受ける機会が少ない女性に向け、帝国第一高等女学校を新宿区大久保に創設。
1947年 吉祥女子中学校に改称。
2007年 高校募集を停止、中高完全一貫開始。
2015年 東京農工大学と高大連携の協定を締結。
2017年 東京外国語大学と高大連携の協定を締結。
2020年 国際基督教大学・東京学芸大学と高大連携の協定を締結。
2021年 順天堂大学と高大連携の協定を締結。

〈 コロナ前の学校生活を取り戻していく 〉

冒頭でもお伝えした通り、「本校は、活動を通して個々の魅力や才能を発揮し発表できるような学校行事を開催してきました。本来であれば、多くの来校者にその成果を見てもらえるはずなのに…と悔しい思いをした3年間でした」とコロナ禍を振り返っていた。
中でも、“コロナ禍でも体育祭を開催したい”という生徒の思いとアイディアによって実行された「リモート体育祭」の話が印象的であった。
各競技に参加する生徒だけがグラウンドに集まって種目別に競技を行い、その様子は録画される。後日、録画した動画を昼休憩時間に全生徒で応援鑑賞。それぞれの競技の結果は、チームの点数に加点される……。こうして約1カ月かけて、コロナ禍の「リモート体育祭」が実現できたということだった。

なお、コロナ前は例年13,000人のお客様が来場し盛り上がりを見せていた「吉祥祭」も、今年は入場予約の必要なく、誰でも来校できるという。吉祥女子を志望する生徒は、ぜひ足を運び同校の活気を肌で感じていただきたい。

〈 多様な「課外授業」 〉

遠くから通学している生徒は習い事をするのが難しいということもあり、音楽や華道、茶道、英会話といった各種専門の先生を学校内に招いて放課後に習い事を選択できる「課外授業」を年度単位で受講することができる。
現在、進路選択については音大進学希望者の減少に伴い「芸術系（音楽）」が廃止となったが、課外授業でピアノやチェロ、管楽器、声楽などの多様な音楽系講座を受講する生徒が多いという。校内には個別指導が受けられるレッスン室も数多く備えられている。

■2023年度入試

2/1午前入試と2/2午前入試の両日を受験する生徒は
2022年の83.0％から、2023年は86.3％と増加傾向。

2月中旬～下旬にかけて、正規合格者の手続き状況により、
2回受験した生徒の中から追加合格者が出る。
追加合格は、2022年は16名、2023年は9名と年々減少傾向。

■2024年度以降入試

2024年度入試は大きな変更の予定はない。
詳細は夏以降に、①生徒募集要項、②入学試験要項と2段階での発表となるとのこと。

また、2025年度以降、算数の出題方式が変更となるとの発表があった。
9月頃にはサンプル問題を発表する予定とのことだった。

■所感

吉祥女子中・高　illustrations by A.O

西荻窪駅から徒歩約8分。正門をぬけると、レンガ調の壁が美しい吉祥女子のシンボルタワーと、校舎をつなぐセンターブリッジが来校者を迎える。
正面に見えるセンターブリッジには、ラテン語で「SEVERVS TIBI ALIIS FACILIS ESTO・MMⅢ（自己に厳しく他に優しく　2003年）」と刻まれている。
お互いを認め合えるのびのびとした環境の中で、一人ひとりの個性や能力を伸ばし、多様な進路選択と高い進学実績を実現している同校。今年は学校行事もコロナ前の活気を取り戻し、生徒たちの成果を直接目にすることができる機会がさまざまな形で増えそうだ。
なお、2025年度以降に変更される予定の入試の出題動向については、名門会としても引き続き情報を追っていきたい。

吉祥女子　今後開催のイベント予定
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6月28日（水）：オープンキャンパス（小3～6年生対象）
7月9日（日）：学校見学会（全学年対象）
9月16日（土）：学校説明会
9月30日（土）・10月1日（日）：「吉祥祭」
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