「目白研心中学校高等学校」
中学・高等学校の先生に聞く！　中学受験帰国生入試レポート

2024年10月09日(水曜日)

地方都市から海外まで、どこからでも名門会の指導を受けることができる“本物”の双方向オンライン授業！　名門会Onlineは、海外在住の生徒様のうれしい志望校合格の報告を多数いただいております。
世界各国にいらっしゃる生徒様の夢の第一志望校合格に向けて燃え上がる名門会Online取材チームが難関校・名門校にお邪魔し、帰国生入試の気になる情報を直接リサーチしてお届けします！

東京都新宿区にあり、独自の英語教育プログラムを設けている、中高一貫の共学校「目白研心中学校高等学校」で、福井先生にお話をお伺いしてまいりました！

＜写真：校舎外観＞

―「独自の英語教育プログラム「ACE(エース) Program」」
同校の中学生を対象とした、グローバル教育体験型英語学習「ACE　Program」は、「話す」「書く」「聴く」「読む」の４技能と「発信力」を伸ばします。
自分の考えを英語で表現するため、中学１年生から日本語と英語でスピーチに取り組みます。中学1年生と2年生は、日本語と英語で共通するテーマでスピーチを行います。
中学１年生のテーマは、日本語で「私を語る」、英語で「About me」です。
中学２年生では、今後の海外研修での自己発信の準備として、日本語で「日本を語る」、英語で「My japan」というテーマに取り組みます。
中学３年生では、更に発展した内容となり、日本語で「日本と世界を語る」、英語では「Say thank you」というテーマで、中学生の締めくくりとなるスピーチを行います。
学年から代表が選ばれる英語スピーチコンテストとは別に、文化祭では1人1回全員がスピーチを発表する場も設けています。

―「英単語テストMVP」
同校では、英語の語彙力をつけることを目的にMVPという英単語テストを中学・高校それぞれで行っています。このテストは、年5回の定期テストの最終日に全校一斉で行われます。中学生は「キクタン中学英単語」、高校生は「キクタンBasic 4000」から、丸一冊の範囲で出題されます。学年を問わず、全員が同じ問題のテストを受けます。
上位者は点数順に掲示などで発表され、時には、下級生が上級生より上位になることもあるようです。また、クラスごとに点数を意識して競うこともあります。
生徒たちはMVPで点数を取ることが目標となっています。これを6年間繰り返すことが、英語の語彙力アップにつながっているとのことです。

＜写真：Super Englishコースの教室＞

―「セルフマネジメントノート」
同校では、問題発見・解決力を身につけるため、中学生を対象とした「セルフマネジメントノート」を導入しています。生徒が目標を立て、毎日の学習計画や実際の学習時間を記録していきます。
毎朝、担任が２人体制でチェックし、アドバイスなどコメントを添えて返却します。
毎日計画を立て、それが実行できたかを可視化し「計画」「実行」「確認」「改善」のPDCAサイクルを身につけます。
また、担任が早期に生徒の問題や悩みなどを発見し、解決へ導く手助けをすることもできているとのことです。

＜写真：セルフマネジメントノートを書いている生徒＞

＜写真：多くの部活動が活躍を残している。＞

―「多様な進路へ導く」
同校の中高一貫教育の中でのコース分けは、中学３年生から３段階で行われます。
中学3年生は、高校で何が学びたいのかを見据え、以下の３つのコースの中からトライアルとして1コースを選択します（第1の選択）。
・総合コース…受験、部活、家庭学習をバランスよく両立していくコース
・特進コース…国公立などの大学受験を意識したコース
・Super Englishコース…充実した英語教育と、海外体験を経験し海外大学入学レベルの英語力を目指すコース
１年間のトライアル期間の間に、多彩な進路指導を設けています。広い視野で自分の将来を見据えたコース選択ができるように、自分の「好きなこと」、「やりたいこと」を見つめなおします。
高校１年生でコースを決定し（第2の選択）、高校２年生からはより具体的な志望校にそった形で文系、理系、英語難関など6つのクラスに分かれます（第3の選択）。
同校に入学する帰国生には、「自分の好きなもの、やりたいことをしっかりと見極め、自分のめざすコースでのびのびと学習してほしい」と福井先生は願っています。

＜写真：福井先生＞