「実際に話を聞いて肌で感じた学校情報」特別編 渋谷教育学園幕張中学校・高等学校
去る7月2日、名門会は、日本経済新聞社主催イベント「世界で求められる力を～これからの中高一貫教育とは？21世紀型リーダーを育てる渋谷教育学園」に特別協賛をさせていただきました。
そのご縁があり、このたび渋谷教育学園幕張中高を訪問し、田村副校長及び入試対策室室長の永井先生のお二人から貴重なお話を伺うことが出来ましたので、その内容をご報告させていただきます。
本ブログの読者の皆様にはお馴染みの「実際に話を聞いて肌で感じた学校情報」の特別編として、ぜひお読みいただければ幸いです。
なお、今回の面談に先立って、渋谷中高の高際副校長及び入試対策部部長の鈴木先生とも、面談の機会をいただくことができました。この場を借りて渋谷教育学園の皆様に感謝申し上げます。
さて、私達が渋谷教育学園幕張中高を訪れたのは10月17日の午後。守衛さんにも丁寧にご対応いただき校内に案内されると、さっそく永井先生が出迎えてくださり、間もなく田村副校長もにこやかに面談の席についてくださいました。
まずは7月2日のイベントでも堂々と壇上で語っていた卒業生達の話題となりましたが、その活躍を誇らしげに話される先生方の姿から、卒業しても変わらぬ生徒達への愛情をひしひしと感じます。そして渋谷中高でも感じたことですが、渋谷教育学園の生徒達の物怖じしない積極的・主体的な姿勢。その源をお尋ねすると、やはり「自調自考」という言葉に行き着くようです。
名門会：新中1生達も初めから「自調自考」を実践できるわけではないですよね？
副校長：はい、ですが先輩達の姿を見ているうちに自然に変わってきます。我が校の文化ですかね。
渋谷教育学園幕張中高では、副校長自ら新中１生と面談をされるそうです。
「いろんな小学校や塾のトップクラスの生徒ばかりが集まる中で、勉強はやって当たり前で、それ以外の活動が大事なのだといつしか生徒達は気付いて、そしてそれが積極的な姿勢へとつながっていく」とも田村副校長は語られています。
ただ優秀な生徒が集まっているだけでなく、その生徒達が成長していける環境がしっかりと根付いている、そんな印象を強く持ちました。
英語教育についても、今回の面談では多く語っていただきました。
なぜ渋谷教育学園の多くの卒業生達が海外の大学等で活躍できているのか。
そもそも同校の英語科には、いわゆる受験英語ではなく、本物の英語を学ばせたいという意識が強いとのこと。それ故に大学入試制度改革で英語の4技能が問われる形になることについても、今さら特別の対応が必要と感じている部分は無さそうです。一言で言えば“自信”を感じます。
自信の背景にある事例をお聞きしましたので、ここでご紹介しますと・・・
- 下校放送がいつの間にか「英語」に変わっていた
- 学校行事はバイリンガルが基本
- 帰国生が普通にいることで周囲の生徒へも自然に好影響を及ぼす
- 高1で英検1級とった生徒がいる
- 海外の大学に進学した卒業生や学内の専門部署からホットな情報が寄せられる
- 海外の有名大学から説明をさせてほしいとやってくる
等々
いよいよ受験生及び保護者の皆様にとっての本題。
どうしたら渋谷教育学園に入ることが出来るのか？
これに関する答えは単純明快で、入試の結果についてはどれだけ得点できたかで決めていますとのことです。
ただ、採点には時間がかかりますと。
なぜなら同校の入試問題は、“知識としての答えだけでなく、そこから発想するものを問う”内容になっているからとのことでした。
「ちゃんと問題を読めばヒントは必ず出ています。豊かな発想力を問いたい。」
入試対策室室長の永井先生は、そう語られています。
面談終了後には、永井先生ご自慢の図書室へご案内いただきました。
3年前に完成したとのことですが、「ほんとにこれって高校の図書室ですか！？」と思わずお尋ねしたくなる、おしゃれで内容も充実の図書室でした。
機会あれば皆さんも一度ご覧ください。
お伝えしたいことはまだまだありましたが、印象に残った場面を最後にご報告。
それはやはり卒業生達について本当に楽しげに語られる先生方の姿でした。永井先生のスマホには卒業生（中には著名人の）との写真がたくさん入っていて、それを惜しげもなく私達に見せてくださり、「これはね－」と尽きることなくエピソードをお話される・・・
この学校の生徒・卒業生は幸せだなあと感心した次第です。
中学受験生にとっては学校選びも大詰めです。
できればいろんな学校に足を運んで、偏差値だけでない学校の魅力を自分なりにぜひ探ってみてください。そこは、あなたにとっての大切な6年間を過ごすかもしれない場所なのですから。
文責N.N
