直前なのに模試の結果が悪い-志望校を選び直すべきか迷ったときまず考えるべきことは?

カテゴリ : 中学受験

10月も気づけばもう終盤。中学入試まで残り100日を切り、秋も深まりつつある今日このごろ。

この時期になると、「受験生にとって勝負どころの夏を親子で懸命に乗り切ったはずなのに、手元には思いのほか伸び悩んだ模試結果が届いてしまった」「こんなはずではなかった」「もうこれでは○○中は無理」という切実なお悩みを、よく聞くようになります。

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確かにそれほど時間は残されていません。志望校をこのままでいくべきか、現状の成績から判断して下方修正(あまり好きな言葉ではありませんが)して立て直すべきか、とても難しい判断になります。

そのようなとき、まず考えてもらいたいのが、「今まで何のために中学受験の勉強を頑張ってきたのか?」ということです。

「どうしても○○中に行きたいから」「地元の公立中への進学は避けたいから」と理由は人それぞれと思いますが、もし、どうしても行きたい中学があるのなら、模試の結果だけであきらめてしまうのではなく、合格を勝ち取る方法が本当にもう何もないのか、もう一度よく考えてみることも大切です。

以下は指導の実例から。実際の事例のため、あまり詳しく書けないことをお許しください。

■明大明治中が第一志望のある女子生徒の例

  • 小6の夏休みに入会
  • 9月の四谷大塚の合不合判定テストを受けたところ4科偏差値48(志望校の明大明治中は、四谷大塚80%偏差値63)
  • 10月はわずかに上向くもまだ成果は出たとは言い難い状況
  • 2回の模試結果を見て、お母様は悲観し早くもあきらめムード…

以上のように、全く楽観などできない状況にありましたが、本人はポジティブな姿勢を崩すことはありませんでした。

何故かというと、本人いわく「四谷大塚の合不合判定テストは自分には合わないけど、明大明治の過去問題は合っている気がするし、何より自分が行きたいのだから」と。

何度か面談させていただいた結果、最終的には本人の意思を尊重していこうと関係者全員で腹を決めて、受験に向かうことにしました。

その際、ご本人と約束して実践してもらったのが、過去問の演習結果を年度・科目ごとに記録し、その年の合格最低ラインも併記して自分でも合格ラインとの差を確認してもらうことでした。もちろん多くの進学塾でも実践していることとは思いますが、それを徹底したのです。

また、担当いただいた先生には、授業内容を塾フォロー中心から志望校対策に完全にシフトしてもらい、徹底的に明大明治にターゲットを絞ったカリキュラムを組んで、共に戦ってもらいました。

結果は第一志望の明大明治中に合格!最後まで模試結果は鳴かず飛ばずの状況でハラハラしましたが、本人が「初志貫徹」しての見事な勝利でした。

私自身も志望校・受験校選択の難しさを実感し、また子供の持つ可能性を見せつけられた実例でした。


一人ひとり状況は異なって当たり前、だからこそ対策の仕方も異なって当たり前。それ故に冒頭に書いたようなお悩みを持つ保護者の方々は少なくないと思います。志望校に合格できる可能性は、必ずあるのですから。

そこで、我々名門会ができることとして、11月12日(土)に名門会東京本部(目白駅)、11月23日(水・祝)にTKP横浜駅西口カンファレンスセンター(横浜駅)にて、「中学入試冬期直前ガイダンス」を開催いたします。

名門会の中学入試対策担当と各教科のプロ教師による入試本番に向けた各種情報提供のほか、ご希望の方には個別相談も実施いたします。

入試直前期ならではのお悩みに、解決のヒントをご提供できることと思いますので、ぜひ足をお運びください!

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