中学入試冬期直前ガイダンス2016 東京会場 レポート
去る11月12日(土)、名門会東京本社(目白博物館ビル4階ホール)にて、『中学入試冬期直前ガイダンス2016』を開催いたしました。当日は、多数の中学受験生の保護者様にお越しいただきました。寒い中、そして遠い所、ご参加本当にありがとうございました。
内容といたしましては、「受験直前期である今をいかに過ごすべきか」がメインであり、国語・算数の専任プロ教師に「直前の対策法」をご講演いただきました。少しでもご参考になれれば幸いです。
1.国語科 瀧田知栄先生より
今の時期は最も苦しい時期でしょう。しかし、過去問等の問題を解いて間違えることが今果たすべきことです。何故なら、苦しみ1つ1つが合格の種になるからです。
国語は「心理的影響」を強く受ける科目です。深い読解は“落ち着き”の中で生まれます。それが、何らかの感情(イライラ・疲れた等)に邪魔されると誤答に繋がりやすくなります。すなわち、いかに平常心を保ち、集中させるかが勝負なのです。
解き方に関しては、時間意識や時間配分が不可欠です。特に、記述問題中心の過去問ならば、簡単な問題を短時間で解き、記述問題に取り組む時間を多めにすることがポイントです。
中学入試国語は、難しい文章ほど問題は解き易いことが特徴です。とはいえ、自信がないケースも生じるでしょう。その対策は2つあります。1つは、迷ったら初めに決めた答えを変えないことです。もう1つは、小さな「出来た!」を認め、「出来るかもしれない」という希望を持ち小さなステップを大事にすることです。これらを常に心に留めていただきたいです。
2.算数科 小川元先生より
中学受験算数は、「創造性」を磨き上げていく為の科目です。その為、簡単な問題こそ軽視してはなりませんし、「答え」ではなく「解き方」にこだわっていかなくてはなりません。
他の科目含めご留意いただきたいのは、得意科目・単元は総合演習を、苦手科目・単元は教科書演習を行い、間違えたところの分析や、やり尽くす程の解き直しを継続することが成功の鍵だと言うことです。
また、受験前の今の時期こそ、隙間(リラックスする)時間を作る必要もあります。
そして、「第一志望は…第二志望は…」という形で受験校をお考えかと思いますが、滑り止めの学校でもおおよそ70%は同じレベルの受験生と戦うことになります。したがって、「受験校は全て第一志望」という気持ちで臨むことが肝要です。
ご参加いただいた保護者様へのアンケートでは、登壇いただいた2人先生のお話に、感銘を受けられた方が多数いらっしゃいました。志望校合格に少しでもお役に立てれば嬉しく思います。
受験生の親としては、子供が少し手を抜いただけで「なんで勉強しないの!?」とカッとなってしまいがちでしょう。
しかし、直前期こそ子供の気持ちを理解してあげることが不可欠です。入試が近づけば近づくほど、子供の意識は益々高まり、吸収力や学習効果も上がっていくことが期待できます。
そして、先述の小川先生のお話の通り、隙間(リラックスする)時間も必要です。少し勉強以外のことをしているだけで叱ってしまうようでは、逆効果になります。
また、模試の結果が芳しくなく受験校のレベルを下げる、(親の)不安や怒りを子供にぶつける、等の水を差すようなことは、子供の勉強量にブレーキがかかり、子供の意欲低下に繋がりますし、知識定着を阻害することになりかねません。マイナスな気持ちは決して子供に見せず、名門会の教師や教務担任にぶつけてください。
我々名門会は、何よりも「生徒の第一志望校合格」を願っております。ですから、志望校合格は勿論のこと、それに向けた進路指導やメンタルケア等も行っております。お子様の未来の為にも、どんどん名門会をうまく使って、合格を勝ち取りましょう!!
文責R.T