「豊島岡女子学園中学校・高等学校」
中学・高等学校の先生に聞く！　中学受験帰国生入試レポート

2024年08月09日(金曜日)

地方都市から海外まで、どこからでも名門会の指導を受けることができる“本物”の双方向オンライン授業！　名門会Onlineは、海外在住の生徒様のうれしい志望校合格の報告を多数いただいております。
世界各国にいらっしゃる生徒様の夢の第一志望校合格に向けて燃え上がる名門会Online取材チームが難関校・名門校にお邪魔し、帰国生入試の気になる情報を直接リサーチしてお届けします！

東京都豊島区にあり、文部科学省よりスーパーサイエンススクールの指定を受けている完全中高一貫の女子校「豊島岡女子学園中学校・高等学校」で、入試広報部長の鈴木先生にお話をお伺いしてまいりました！

＜写真：校舎外観＞

―「T-STEAM・豊島岡女子の探究学習」
同校では、T-STEAMという独自のSTEAM教育を行っています。
「T-STEAM:Jr」と「T-STEAM:Pro」の２つのステージに分かれています。
中学1年生と2年生が対象の「T-STEAM:Jr」は、ロングホームルームや総合的な学習の時間を使い、厚紙ブリッジやホバークラフトといった、学年ごとにテーマを設定したモノづくりに取り組みます。
希望者対象の「T-STEAM:Pro」は、さらに挑戦性の高いモノづくりに挑みます。
T-STEAMは、「積極的に失敗」する機会です。
失敗から得られた経験をもとに次の工夫につなげる力を身につけます。
また、一つの課題に対し、他者と協力しながら取り組むことで、さまざまな発想や視点があることを学び、自己の成長につなげています。

＜写真：入試広報部長の鈴木先生＞

―「生徒が主体的に参加する企画」
同校では、授業以外でもさまざまな学びにつながる企画が設けられています。
「食堂コラボメニュー」は生徒会主催の企画で、対象となったクラブと割烹部とで協力して作り上げられます。
食堂の業者の方と生徒会役員、クラブの代表者とで打ち合わせながら、各クラブのイメージに合ったオリジナルのメニューを考案し、食堂で提供しています。

English Language Tableは、昼休みにネイティブ教員と会話するプログラムです。予約制で週3日開催され、個人または4人以下のグループで参加します。ネイティブ教員と自由に会話することができるので、積極的に英語を使いたい意欲のある生徒に人気があり、参加する生徒も増えています。
一人ひとりが主体となって運営する活動、意欲的に参加する場がある学校です。

＜写真：調理実習で使用する試食室＞

―「図書館を中心とした活動」
図書館を中心とした取り組みも活発に行われています。
同校から徒歩5分の場所にある豊島区立中央図書館などで、未就学児を対象とした読み聞かせボランティアを行ったり、池袋駅前のジュンク堂書店に同校生徒がお勧めする書籍を紹介するコーナーを設けたりするなど、地域とコラボした活動が行われています。
「ビブリオバトル」という大会にも参加しています。
ビブリオバトルとは、面白いと思った本を紹介し、どの本が一番読みたくなったかを参加者全員が1人1票投じて競うものです。
校内予選で選出された代表生徒が出場し、全国46校の生徒が集まった2024年3月の全国大会にも進出しています。

＜写真：図書館内にはビブリオバトルでの活動を紹介するコーナーも＞

道徳の授業の中では、全生徒が「哲学対話」の授業を受けています。
人の話を聴き、人の意見を聴くことで、自分の中の感じ方や意見の変化を楽しむという感覚を身につけます。
希望者参加型の「哲学カフェ」は、年に3回、同校の図書館で行われる自由討議会です。
立教大学の教授や大学生、院生が進行役となり、テーマに沿って意見を発表し、人の意見を聴いて考えます。
このような取り組みから、違う考えをもつ人の意見に耳を傾ける能力を育んでいます。

＜写真：シャンデリアが美しいホワイエ＞