<名門会中学受験 プロ講師が語る> これは知っておくべき! 【広島学院・広大附属・ノートルダム清心 学校別対策】
カテゴリ : 中学受験
広島地区 最難関私立/国公立中学校受験生の皆さんへ! 本日は、名門会広島/西広島教室で、日々中学受験国語の指導をされている新上俊子先生と、広島地区教務責任者の大槻文彦先生に、広島の最難関中受験における「学校別対策のポイント」についてお聞きしたいと思います。
Q1. まずは新上先生、2017年度の広島学院・広大附属・ノートルダム清心の国語の出題において特徴を教えてください。
学校別に出題構成みると、以下のようになります。
学校名 | 設問数(5年平均) | 試験時間 | 一問当たり | 合格点 | 満点 |
---|---|---|---|---|---|
広島学院 | 43.8問 | 60分 | 82秒/問 | 75点程度 | 120点満点 |
広大附属 | 24問 | 50分 | 125秒/問 | 60点程度 | 100点満点 |
ND清心 | 33.4問 | 50分 | 90秒/問 | 75点程度 | 100点満点 |
さらに、例年の出題傾向の特徴を分析するとおよそ以下のようになります。
学校名 | 語句問題 | 文章量 | 記述題 |
---|---|---|---|
広島学院 | 漢字書き取りのみ 10問程度 語句の意味や言い換え |
学ぶことや生きることについて考えさせる哲学系が多い。 文章は長い |
全体の内容を把握しているか問うものが出る。 小説では40~50字で心情の説明。 |
広大附属 | 漢字書き取り 語句の意味 |
芸術、工芸、技術、学問、思考など多岐にわたる | 本文を把握した上で、図解したり説明したりする問題が出る |
ND清心 | 漢字・語句の意味 慣用句、ことわざ、文法など |
自然、環境、生物などの科学系が多い | 最後の方で80~100字の記述が出る |
広島学院は問題数が多い上に文章が長いので、文章を正確により速く読む必要があります。全体の内容をしっかり把握しているかを試す「○×」や「記号」、そして「空欄補充」がよく出ます。「何を言おうとしているか」を短時間で的確につかむことが大切です。
広大附属は、本文を理解した上で自分なりに図を描いて説明したり、新聞記事を比較して述べたりするなどの特殊な問題が出ることがあります。受験には、特別な対策が必要です。
ND清心では80~100字程度の記述が必ず出るので、記述力が必須条件です。とりあえず条件(~の話を聞いて、など)を満たした上で、まずは書き始めるという訓練が必要です。書くことへの抵抗感をなくすことが何より大切です。
広島県内はもちろん、各中学の赤本を取り揃えて、受験対策を実施しています。
Q2. 最難関中受験生の成績が大きく伸びる「きっかけ」になることは何ですか?
最近、特に指導を通じて実感するのは、生徒の「語彙力のなさ」です。もっとも基本となる「ことば」を知らなくては、文章は読めません。語彙集などを使って地道に語彙を増やしていきます。テキスト通りでなくても、自分なりに言い換えてみるのです。
語彙力の伸びとともに読解力がついてきます。ことばにひっかからないので、速く読めるようにもなります。言い換え訓練は、「自分のことばで述べよ」または「説明せよ」などの問題対策にも多いに役立ちます。
Q3. 毎回の指導の際、必ず注意していることは何ですか?
まずは、設問をしっかり読むことです。設問の中にはヒントがたくさんあります。
条件(~の語を用いて、など)、「なぜか」、「どういうことか」、「適切でないもの」など、重要語に印をつけるなどして、決して見落とさないことです。
また、接続語に着目して段落相互の関係を把握することや、抜き出しで複数の候補があれば傍線を引いて比較吟味することなどです。
毎回の指導では、ホワイトボードを用い「発問中心の授業」で思考力を養っていきます。
Q4. 一年後の最難関校受験を見据え、今からやっておくべきことは何ですか?
日頃から「天声人語」「天風録」のような短い文章を読み慣れておくことです。読んで自分なりに内容をまとめてみること。書いてみるとなお良い。速読は必要な能力です。
また、これからの大学入試改革に向けて、課題解決能力を試す問題がどの教科も出てくると思われますので(附属は国語でも出ている)、ふだん町中で目にする物事に関心を持ち、考えてみることです。大人の意見を聞いてみることも大切です。視野が広がり語彙力をつけることにも繋がるからです。
「自分の頭で考えられる生徒」を中学校は求めています。日頃から新聞やテレビのニュースなどを題材に、親子で考えを述べ合ってみてはどうでしょうか。
Q5. 最後に教務責任者である大槻文彦先生から、2018年度の受験生へメッセージをお願いします!
「夢見ることが出来ることは、なんでも実現出来る」(YOU CAN DO IT !)
かつて名門会で難関校に挑戦して合格を勝ち取っていった多くの生徒の皆さんに、私が教えて貰ったことです。今度は私がそれを生徒の皆さんに伝え、証明していくことが私の使命だと考えています。
たとえ、塾や学校の先生が実現の確率が低いからといって否定するような志望校でも、本人が諦めなければ合格は可能です。
もし宜しければ、皆さんの夢の第一志望校合格をサポートさせてください。一緒に一歩ずつ合格への道を歩んでいきましょう。