2018年度　中学入試ガイダンス秋＜広島・関西＞開催報告

2017年11月10日(金曜日)

カテゴリ : 中学受験, 開催レポート

去る10月28日（土）名門会広島支社にて、また29日（日）関西・大阪支社にて、名門会の恒例イベント「中学入試ガイダンス」を開催いたしました。夏に続いて本年度2回目の開催です。

今回のガイダンスでは、小６受験生のお母様方だけでなく、「中学受験生本人」や「お父様方」にも多数ご参加いただきました。皆様、お忙しい中のご参加、誠にありがとうございました。

さて、2018年度中学入試まで、いよいよ残り2ヶ月ほどとなりましたが、毎年今の時期は、多くの保護者の方から以下のようなご相談やご心配の声をいただきます。

[ご相談例1]
第一志望校は確定しているが、併願校は何を基準に最終決定したら良いですか？統一日の午後入試はもちろん、2日目以降の受験校について家庭内で意見が一致せず困っています…。

[ご相談例2]
勉強前には決して子供を怒ってはいけないと分かっているのに、またガミガミと子供を叱ってしまい、子供がやる気をなくして困っています…。名門会では、ぜひとも励まして欲しいです…。

[ご相談例3]
苦手弱点がいまだに克服出来ず、過去問や塾のテストで点数が上がりません。むしろ、科目やテストによっては成績が下がってしまい、第一志望校を変更せずに、このままで良いのか不安で一杯です…。

等々…。ご相談内容は生徒一人ひとり様々ですが、大まかに言えば、この３種類のいずれかに該当するものが多いようです。

そこで今回のガイダンスは、最難関中学校（関西：灘・甲陽・東大寺・洛南・西大和など、広島：広大附属・広島学院・修道など）・大学系列附属校の最新入試情報をお伝えしつつ、この時期特有のご相談の“解決策”をお持ち帰りいただけるように、

TOPIC1：受験校（併願校）最終決定のための中学入試徹底分析
TOPIC2：保護者の役割はこれだ！中学受験生モチベーションアップのための対策とは！？
TOPIC3：プロ教師による入試問題分析　こうすれば苦手弱点問題を克服出来る！

という、先の３種類のご相談にそれぞれ対応した3部構成で実施いたしました。

<時期的なこともあり、登壇している先生も、お話を聞いている生徒・保護者様も、いつも以上に熱心・真剣なガイダンスとなりました>

そのうちの『TOPIC3：プロ教師による入試問題分析こうすれば苦手弱点問題を克服出来る！』の中から、国語担当・前川一武先生による「小説文の攻略の大前提とは？」「記述文の攻略の大前提とは？」という講演内容を、以下にまとめておきます。参加者から特に高い評価をいただいたお話です。ぜひご参考ください。

◯ 小説文の攻略の大前提とは？

「登場人物（主人公）心情変化を捉えること」が一番大きなポイントです。
ほとんどの小説の場合、最初の登場人物（主人公）の心情は、「暗い・消極的・ネガティブな心情」から始まります。
しかし、「ある出来事・出会い・言葉」によって、最後は「明るい・希望・親和的な心情」に変化する問題が大半です（ハッピーエンドで話が終わるような題材でないと中学入試の問題としては不適切ですよね？）。
その「型」を身につけてしまいましょう。

<大阪会場にて：国語担当の前川一武先生>

◯ 記述問題の攻略の大前提とは？その１:答案のまとめ方のポイント

記述答案には、採点箇所が複数ありますが、答案を一気に書いてしまう生徒が非常に多く残念ですね。本当は、採点箇所が例えば3か所あれば、それぞれについて何を書くべきか？を先に考えてから、つなげて書くようにしないといけません。
また、思いつきや自己中心的な造語はダメで、本文で使用されている用語のみを使って書くようにしてください。

◯ 記述問題の攻略の大前提とは？その２:言い換え作業のポイント

（1）指示語があれば、その内容に置き換える。
（2）難語・慣用句・四字熟語・抽象表現があれば必ず書き換える。
（3）主語や修飾語など必要な補足をして、分かりやすく具体的に書く。
（4）主語・述語を一致させる。修飾語の位置に注意する。
（5）60字以上（目安）は、接続詞を用いて二文以上にしても良い。
（6）最低でも9割以上の字数で書く。読点は無駄に付けない。