中学入試は「ゴール」ではなく新しい「スタート」
カテゴリ : 中学受験
中学受験が終わったエリアが出始めて、すでにほっと一息つかれている受験生・保護者のみなさんもおられるものと思います。きっと中学入学後の学校生活に少し不安を抱きながらも、それを上回る大きな希望や期待を感じていらっしゃることでしょう。
この時期、毎年思うことですが、受験というゴールをめざしている時は必死にがんばろうとされるのに、なぜスタートダッシュをかけて最初から「学内トップになってやろう!」とか、新しい学校では、「全科目80点以上取ってやろう!」という意気込みでスタートからがんばらない生徒が多いのか・・・。何年も中学受験に向けてがんばってきたんだから・・・という気持ちは分かります。しかし、入学前、入学後を意識して努力すれば、どんな生徒も順調に伸びていくものです。
受験で身に付いた折角の勉強習慣も元に戻せないまま入学する・・・実にもったいないと思いませんか?
「習慣」は簡単に取り戻すことはできません。
プロ野球選手のような一流のスポーツ選手は、秋の公式試合が終了したら、年末まで2ヶ月くらい長期休みになり身体を休ませます。しかし、春の公式戦スタートの時期に全力を出せる状態で向えるために、正月明けから徐々にトレーニングを開始して、3ヶ月くらいかけて身体を作ります。一度落ちてしまった筋力を取り戻すには数ヶ月かかるようです。
勉強はスポーツの話とは違いますが、「使う」「使わない」という考え方は同じです。使わないと筋力がすぐ落ちるのと同じように、勉強で頭を使わなければ、折角覚えた知識もきれいサッパリ忘れてしまうのです。頭を使わない毎日を過ごして、勉強をしないままの状態で入学式を向えたら、入学後はたしてどういう状態になるでしょう?受験勉強をしている時のような勉強が急にできるはずがありませんよね。
進学する学校では入学時の学力差はほとんどありません。人より少しのがんばりで上位に入れるのだから「今こそチャンス!」と捉えるべきです。入学前に意識してトレーニングをしてくる生徒さんが少ないからです。
ただ、何事も重要なのは、無理のない継続。「いいスタートを切りたい」と、大学受験に照準を合わせて東大受験専門塾や予備校などにお子様を入塾させる保護者の方も多いのですが、その進度についていけず挫折してしまった生徒を私は今まで多数見てきました。
中学に入学すれば、学校の勉強やクラブ活動も始まります。中高一貫の進学校だと、学校の勉強も進み具合や授業内容も様々で、決して塾とリンクする状態にはなりません。また、今から6年後の2020年には、センター試験が廃止されます。まだ独自入試のあり方も大学別に定まっていない状況です。
ですから、中学1年生の段階では、足元を固めるためにも、学校の勉強を“完璧”にこなせるようにすること。あまり先のことを考えすぎず、“定期テスト100点満点”をめざして勉強することが賢明ではないかと、私は考えています。
もちろんそれも簡単なことではありませんが、これから中間試験までの3ヶ月間の努力は、この先数年の大きなリードとなるはずです。みなさん、がんばりましょう!
<進学される学校に合わせて「1対1 新中1生入学準備講座」スタート>
子供たちにいいスタートを切っていただくために、名門会では「1対1 新中1生入学準備講座」を開講します。
学校によっては、入学後すぐに実力テストを実施したり、大量に課題を与えられ入学時に提出させたり様々です。入学後2ヶ月も経てばすぐに定期テストも始まります。多くの進学塾では、アルファベットの書き方、正負の数を一斉指導でお茶をにごすような授業がされていますが、進学される学校によって本当にやるべき勉強、学校が求めている勉強は個々違います。学校のカリキュラムに沿ってトップをめざす指導を行うことこそ『個別指導の王道』だと考えています。
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文責: H.Y