現 高2生は要注意!「大学入学共通テスト」の発表を見逃すな!
今回は、大学入試改革の目玉である2020年度実施開始の「大学入学共通テスト」(新テスト)について書きたいと思います。
先日、大学入試センターから『大学入学共通テストにおける問題作成の方向性』などの発表がありました。この中に2つの大きなトピックがあったことはご存知でしょうか?
1つは、「過年度卒業生受験用に別の問題は作成しない」ということ。
もう1つは「英語は、リーディングとリスニングの配点割合が大きく変更になる」ことです。
それぞれ少し詳しく見てみましょう。
■ 過年度卒業生受験用に別の問題は作成しない
これまでは、学習指導要領等が改訂されたことで新しい試験内容に切り替わる場合、高校卒業年による出題内容変更などの“経過措置”がとられるのが通例でした。(共通一次試験からセンター試験に移行するときも経過措置がありました)
しかしながら、今回の新テスト実施は指導要領の改訂ではなく、出題方針の変更であることから、経過措置は予定していないとのことです。
■ 英語は、リーディングとリスニングの配点割合が大きく変更になる
現在のセンター試験では、英語の基礎配点はリーディング200点、リスニング50点(配点比率は4:1)。大学によってはリーディングのみで評価するケースもあります。
それが、新テストでは、英語4技能(聞く、話す、読む、書く)の能力をバランスよく把握するという目的のもと“リーディングとリスニングの配点を均等にする予定”と発表されました。配点比率が1:1となると、これまでと比べ、リスニングの比重は一気に高まることになります。
さらにこの英語についていえば、上記新テストの試験と、民間英語資格・検定試験、どちらを利用するか、または両方利用するかは、各大学側が決めることになります。(2020年度から2023年度までの枠組み)。
とはいえ、既に“民間英語試験の結果を配点に加える”といった利用は、各大学入試で導入されていて、国公立・私立ともに、英語4技能が満遍なく評価される入試へと舵が切られていると言えるでしょう。
新テストのこの2つのトピック、現 高2生のみなさんにとって、全くもって見逃すことのできない発表です。そのことに気づきましたか?
もし現役で合格できなかった場合…。翌年は、英語のリスニング配点が大きく上がった新テストで、新テストだけを見据えてしっかり対策を積み重ねてきた現高1生たちと、同じ土俵で戦わざるを得なくなるということです。
“まだ高2だから受験まで時間がある”とは、とても言える状況ではないということですね。
現 高2生の現役志向が高まるのは必然です。
現役で志望校に合格するために必要な勉強は何か? まずは受験までのスケジュールを立ててみましょう。どうすればよいかよくわからないという高2生は、ぜひ一度名門会までお気軽にご相談ください。《 お問い合わせはこちら 》
文責:H.Y