医学部入試ガイダンス2016秋 東京会場開催レポート
カテゴリ : 医学部受験
去る9月25日、東京新宿の「ハイアットリージェンシー東京」にて、名門会主催『医学部入試ガイダンス2016秋(関東)』を開催いたしました。
当日は、参加者一人ひとりの「医学部合格に向け少しでも有利な情報を得たい」という真剣な思いが会場いっぱいにみなぎり、終始熱気のあるガイダンスとなりました。ご参加いただいた受験生・保護者の皆様、医学部入試へのラストスパートを目前に控える中、貴重な時間を割いてのご参加、本当にありがとうございました。
以下、残念ながら今回ご参加いただけなかった皆様に向け、ガイダンスの様子を少しご報告させていただきます。会場の熱気を少しでも皆様にお伝えできれば幸いです。
■プログラムその1
2017年度医学部入試の最新動向
まずは、年々難化する医学部入試についての状況説明からスタート。名門会の医学部入試対策総責任者の鈴木博から、入試データをもとに分析した最新の入試動向について、名門会独自の視点も交えてご説明させていただきました。たとえば、医学部の受験者数増減はどのような要因と関連するのか。学費が下がった、入試変更点があった、隔年現象に当たる年だった、国際医療福祉大のような新校の登場など、出願校選びにつながるさまざまなポイントについて、ご説明させていただきました。
次に、受験生や保護者の皆様から数多く質問のある、小論文や面接のコツをアドバイス。たとえば、どの学校でも聞かれる「志望動機」について。つい「きっかけ」を答えてしまいがちですが、一番評価される回答は「未来の抱負を語ること」です。受験に没頭していると忘れてしまいがちですが、医学部に合格することが最終目標ではないはずですよね。合格した後や医師になってからの自分自身をしっかりイメージしておくことが大切なのです。こういった、知っているのといないのとでは大きな差が出るポイントについて、いくつか取り上げさせていただきました。
■プログラムその2
秋から追い上げる必勝学習法
引き続き、名門会医学部入試対策総責任者の鈴木が壇上に残り、名門会プロ講師の先生たちと「この時期までに身につけておきたい学力」「遅れを取り戻す学習法」「今後の学習の進め方」について、パネルトーク形式でお話をさせていただきました。
登壇いただいた先生たちをご紹介すると、
- 須沼先生(数学・化学)
- 北田先生(生物)
- 坂本先生(物理)
- 泉先生(英語)
いずれも名門会を代表する腕利きの先生ばかり。
全体としては医学部入試における「基礎」の重要性についてのお話となりました。やはり“追い上げる”といっても、焦って先を進めるのでなく、基礎にもどる、穴をなくす、そういった一歩一歩地道な勉強が大切です。参加者の皆様もあらためて「基礎」の大切さを感じられたのではないでしょうか。
先生方には限られた時間いっぱいお話しいただきましたが、まだまだ話したいことはたくさんあったとのこと。参加者アンケートでも「もっともっと先生方のお話を聞きたかった」という声が多く寄せられました。貴重なご意見として今後のガイダンスに活かしたいと思います。
■プログラムその3
現研修医が語る「医師を志す後輩へ!」
休憩を挟んで、プログラム三番目は、元名門会講師であり、現在は横浜市立大学附属病院で研修医としてご活躍中の、立花貴彦先生にご講演いただきました。
立花先生は、東京大学をご卒業されたあと一度社会に出られ、36歳のとき一念発起されて医学部をめざし受験勉強を始めたという、珍しい経歴をお持ちの方です。
ご家族の反対こそなかったものの、家庭を守りながらの受験勉強は、実に大変なものだったでしょう。しかし先生は、「今年限り」と自分自身で期限を決めて、本気で集中して学習に取り組んだ結果、見事、横浜市立大学医学部に合格なさいました。
そして、さらに大変だったのは合格後。医学部の授業は言うまでもなく大変高度なものです。しかも、生活のために働く必要もありますから、勉強ばかりもしていられません。そこで先生は「後で復習すればいい」という甘い考えを捨て、「今、この授業中に全て解決する」という意気込みで毎日の授業に臨みました。結果、大学と名門会講師を両立しながら、ストレートの6年でご卒業され、現在は横浜市立大学附属病院で研修医としてさらに多忙な日々を過ごされています。
限られた時間の中で眼前の学習課題に全力で集中するという姿勢は、同じく限られた時間で志望校合格をめざしている受験生にとって、大いに参考に、そして励みになったのではないでしょうか。
■プログラムその4
辻秀一氏 特別講演「医学部入試突破メンタルトレーニング」
最後のプログラムは、スポーツドクターでありメンタルトレーナーでもある辻秀一先生より「医学部入試突破メンタルトレーニング」というテーマで講演をしていただきました。
もともとは内科医としてご活躍なさっていた辻先生ですが、医師になって10年ほどしたころスポーツ医学・スポーツ心理学に注目され、以後20年以上に渡って「心の病気を直すのではなく、心を豊かにしていく医者」というアプローチから、スポーツだけでなくビジネスの分野まで、幅広い顧客を対象に活躍されています。
今回の講演では、先のリオオリンピックで活躍された選手のスライドを見ながら、
- スポーツ選手がピンチでも最高のパフォーマンスを発揮できる理由とは?
- 前向きな気持ちにもっていくためには?
- 指導者に求められる姿勢は?
と話を進めていただき、最後に「医学部入試突破のためのメンタルをつくるには」という話の核心へ。
『つらいときでも、未来の楽しいことを考えましょう。ただそれだけで、気持ちの切り替えができます。そして一生懸命「今を生きる」ことが大切です。結果を求めてしまいがちですが、あくまで「今」が大切なのです。』
と辻先生はおっしゃっていました。
医学部入試という狭き門に向かって努力を続ける受験生たち、そんな受験生を支える保護者の皆様、先生方、全ての人にとって、大変勇気づけられるお話だったのではないでしょうか。かくいう私達も、心に火が灯るような、強い感銘を受けました。
■特設ブース 大学資料コーナー・書籍販売コーナー
さて、今回のガイダンスでは、特設ブースとして、各大学の医学部医学科資料コーナー、書籍販売コーナーを設けさせていただきました。
資料参加の大学数は、なんと北海道から沖縄に至るまでの国公立45校、私立30校。医学部医学科だけに絞ってなお、これほどの数の大学資料をご提供できるのは、“名門会の医学部入試ガイダンスだけ”と自負しております。
これを目当てに来場された方も多かったようで、人気の学校の資料はあっという間になくなっていました。時間が限られていたこともあり、お目当ての大学資料が手に入らなかった方も多かったものと思います。少しでも多くの方にご希望の資料が行き届くよう、これからも努力してまいります。
書籍販売コーナーでは、各大学の赤本のほか、今回登壇したプロ講師のお薦め教材や、特別講演の辻先生の書籍「スラムダンク勝利学」なども販売されました。パネルトークで話に出た教材の実物をすぐに確認できて、しかもその場で購入もできるということで、休憩時間も閉会後も多くの方が書籍販売コーナーに向かわれていました。こちらも、一時的にお釣りが足りなくなるほどの、大盛況ぶりとなりました。
以上のように、内容盛り沢山で開催しております、名門会の医学部ガイダンス。次回は10月10日にヒルトン大阪で開催予定です。医学部合格をめざす関西の受験生の皆様、ぜひお早めに予約ください!
また、部数に限りはございますが、今回のガイダンス資料は、ご希望の方に先着順で差し上げています。医学部入試の詳細なデータやプロ講師のお薦め教材など情報満載の資料となっておりますので、「ガイダンスには参加できなかったが資料は読んでみたい」という皆様、名門会HPのお問い合わせフォームより、「ブログをみて、ガイダンス資料を請求したい」旨をご記載のうえ、お申し込みください。
文責 TK/MN