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2023 第4回 横浜雙葉中学高等学校
横浜雙葉中・高 正門
「やはり学校というものは生徒ファーストなのです」。今年新しく設置したという中庭のベンチについて話をされた校長は、そうおっしゃいました。ベンチを設置した経緯は、校長先生と、生徒代表である生徒会とのランチミーティングによるものとのこと。学園のあり方を象徴しているかのようでした。
キリスト教カトリックの教え、そして学校の歴史と伝統を重んじる横浜雙葉中学・高等学校。この3年間はコロナ禍ということもあり、大きな変動があったとお話ししてくださいました。
時代に寄り添い、また人に寄り添うことにより変化を遂げている同校。2023年5月25日開催の学校説明会に参加してきましたので、その内容を一部ご紹介いたします。
学校名 | 横浜雙葉中学高等学校 |
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所在地 | 神奈川県横浜市中区山手町88 045-641-1004 みなとみらい線「元町・中華街駅」より 徒歩6分 JR京浜東北・根岸線「石川町」より 徒歩13分 |
ホームページ | https://yokohamafutaba.ed.jp/highsch/ |
■学校概要
〈 沿革 〉
創立者 マザー・マチルド他
1872年
マザー・マチルド他4名の修道女が、
山手58番地に外国人女子および貧困児童に向けた教育事業を開始
1900年
一般女子を対象とした横浜紅蘭女学校開校
1958年
横雙葉中学校・高等学校に改名
2022年
上智大学と高大連携
〈 学習習慣の定着 〉
さまざまな環境で学習してきた生徒が、同様に学習についていけるような指導を行っている。特に中学1年生~2年生の間は、きめ細やかに学習習慣の定着度チェックが行われる。
ノートの提出や、“時に保護者から多すぎるとお叱りを受けることも…”と表現されるほどこまめに行われる小テストによって、学習状況を把握するという。
この期間に比較的ゆっくりとした進度で基礎固めをした後、英語・数学・理科については中3から高校分野の学習に入るとのこと。
〈 上智大学との連携プログラム 〉
2023年3月に上智大学と高大連携に関する協定を締結し、初めて上智大学への「カトリック推薦」枠が設けられた。
その他、生徒の大学講演会への参加や、夏には上智大学理工系の研究室への訪問などが予定されているという。
〈 コロナ禍の間に変わったこと 〉
学習環境・学校生活面では、2021年より生徒1人に1台Chromebookを導入し、学校からご家庭への情報発信としてインターネットを積極的に活用するように。また、それまで生徒に禁止していたスマートフォンの学校への持ち込みも可能(届け出制)となった。
入試では、2024年度入試から2月1日・2日の2日間 複数回入試を導入する。
時間や出題科目、難易度は2日間とも同様の予定だが、両日受験者には合格ボーダーラインを満たせば募集人数問わず配慮を行うとのこと。
■2023年度入試(※2月1日 午前1回入試)
〈 2月入試 〉
募集人数:90名
受験者数:170名(帰国生2名含む)
合格者数:101名
合格者最高点:360点中284点
合格者最低点:360点中225点
〈 2月入試合格者平均点 〉
国語:100点中64.7
算数:100点中64.6
理科:80点中56.0
社会:100点中57.8
■所感
横浜雙葉中・高 illustrations by A.O
「キリスト教的価値観にもとづき、自信を深め、高め、人とかかわり、世界をつなぐ生き方をめざします」という教育理念を具現化する学校目標として、「1.たくましい知性」「2.開かれた感性」「3.未来への責任」を掲げて教育活動を行う横浜雙葉中・高。
入学時からノート提出や小テストなど学習習慣の基盤を作るための丁寧な指導体制があると同時に、校長先生自らが生徒の声に耳を傾ける機会を作り、実際に生徒の意見を取り入れるなど、学校自体が生徒との学びそして心の関わり合いを非常に大切にしていると感じた。
元町・横浜中華街駅から徒歩約10分。緑豊かなアメリカ山公園など季節の植物を楽しみながら通学できる魅力的な立地にある同校。一度足を運び、素晴らしいロケーションに構える美しい校舎や、魅力的な生徒たちのようすを肌で感じていただきたい。
横浜雙葉 今後開催のイベント予定
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7月8日(土):オープンキャンパス(小3生以上対象)
8月3日(木)~10日(木):校内ツアー
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文責:A.O