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2023 第9回 東京都市大学等々力中学校・高等学校
東京都市大学等々力中・高 校舎外観
変転して止まない現代社会にあって、常に不動の一点を見つめて生きることができる、「プリンシプルを持った若者」を育てたい――。「noblesse oblige(ノブレス・オブリージュ)」を教育理念として掲げ、学校生活でのさまざまな日々の取り組みを繰り返すことによって生徒の人格を形成するという東京都市大学等々力中学校・高等学校。
「共生」「英知」「高潔」の3つの校訓の元、グローバルリーダーの育成に力を注ぐ同校の取り組みを、2023年9月27日開催の説明会の内容とともに一部ご紹介いたします。
学校名 | 東京都市大学等々力中学校・高等学校 |
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所在地 | 世田谷区等々力8-10-1 TEL 03-5962-0104 FAX 03-3701-2197 東急大井町線 「等々力駅」より 徒歩約10分 |
ホームページ | https://www.tcu-todoroki.ed.jp/ |
■学校概要
〈 沿革 〉
創立者 五島慶太
1939年 東横商業女学校設立
1940年 東横女子商業学校に校名変更
1947年 等々力中学校開校
1949年 等々力中学校を東横学園中学校に校名変更
2009年 東京都市大学等々力中学校・高等学校に校名変更
2010年 共学部を新設
■学校生活での日々の取り組み
〈 アダプティブラーニング 〉
毎朝10分間の学習時間として「アダプティブラーニング」という時間を設けている。
これはただの自習時間ではなく、学校とコーチングスタッフが一人ひとりをサポートしそれぞれに必要な問題を覚えるまで出題するというもの。学習アプリなどを利用し、生徒ごとの学習内容、記憶状況を可視化し、管理しているとのこと。
〈 TQノート 〉
学習に関する時間管理の取り組みとして「TQノート(Time Quest)」が用いられている。
生徒が自ら学習計画を立て、毎日の学習状況をTQノートに記入し、毎朝学校へ提出する。これを担任が確認しコメントするというもの。
「ほぼ全ての生徒が毎日真面目に取り組んでいる」という説明に続いて、「生徒が真面目に取り組むからこそ、学校も真剣に取り組む」と校長先生が熱く語っていた。
〈 eポートフォリオ 〉
学校行事から定期テスト、個人の研究論文や、武者修行といわれる校外学習まで生徒それぞれが自分の経験を都度振り返り、記録として残す「eポートフォリオ」という取り組みが行われている。
いつ、何をやったか、また、その時の心情まで、それぞれ自分の言葉で記録することが求められる。生徒の人格形成においては、体験したことを一つひとつ振り返ることが必要だという。
■都市大等々力リテラシーセンター(TLC)
2022年4月に新たに完成した自習室「TLC」は、校舎から道路を一本挟んですぐの場所にある。
1階から3階までの建物一棟まるごと、ニーズに合わせた自習室が設けられており、まさに都市大等々力の「自習センター」である。
1階には専門の受付スタッフや質問対応に応じるチューターが常駐し、声出し可能で複数生徒で学習できる「教え合いスペース」が。
2階は仕切りで分けられた個別の自習室。こちらは20時まで利用可能な中1~高2生用、21時まで利用可能な高3生用と、しっかり区分されていた。
3階は広く開放的な空間に机やいすがずらりと並んでいた。
生徒がそれぞれ自分にあった学習環境を選んで利用できるようになっている。
■2024年度中学入試
算数1教科型入試の廃止以外は、大きな変更点はなし。
S特選を受験した場合の特選スライド合格も、引き続き適用される。
(※S特合格ラインには達していないが、特選コースの合格ラインに達している場合)
■所感
東急大井町線「等々力駅」から徒歩10分。お寺の敷地や住宅街を横目に静かな通学路を進むと、東京都市大等々力の正門が迎えてくれる。
朝学習のアダプティブラーニングや、TQノートなど、学習の取り組みの説明時に「毎日」という言葉が随所で登場した。一日一日丁寧に繰り返すことに重きをおき、生徒一人ひとりの学校生活の場をしっかりと準備してくれる学校という印象を受けた。
入試説明会は人気でなかなか予約を取りづらい状況のようだが、「見学会も随時開催しているので、ぜひ学校を見に来てください」と先生方が呼びかけていた。ぜひ機会を作って訪れてみて欲しい。
【学校説明会】
第5回:2023年11月18日(土)
第6回:2023年12月3日(日)
第7回:2024年1月13日(土)
【見学会】
第5回:2023年11月25日(土)
※いずれも完全予約制
文責:A.O