千葉御三家合格実績豊富なプロ教師が語る「千葉中学入試の必勝法」
カテゴリ : 中学受験
2月になり千葉の私立中入試も残すところわずかとなりました。現小5の生徒にとっては、いよいよ2018年の受験がスタートします。
そこで今回は、津田沼教室で中学入試の算数・理科を中心に指導をされており、千葉御三家といわれる渋谷幕張中、市川中、東邦大東邦中に毎年多くの合格者を出されている新山忠之先生に「千葉中学入試の必勝法」をお聞きしました。
1.千葉県内の上位私立中学の入試の特色
千葉の上位の私立中の特色に、「パターン問題を意図的に排除する傾向」というものがあります。中学受験専門塾で、問題のパターンを暗記して合格をした生徒が、実際、学校に入って伸び悩んでいる現状があるということを、中学校の先生から聞いたことがあり、その影響から意図的に排除をしているように思います。
具体的には、文章が長く内容を正しく読み取るのが難しかったり、典型問題にひとひねり加えておりすぐには解法が思い浮かばなかったりする問題です。この問題の攻略が合否を分けるといっても過言ではないと思います。
2.非パターン化問題の攻略
私は、生徒に「自分なりの解法を自分の力で作らせる」ことを授業内でこころがけています。
担当生徒に、問題を解かせている間に、「本人がどのように考えているか?」を見て、そして、筋道の立て方、式の作り方を私が分析します。途中でストップをさせたりせず、本人なりの解法を一度立てさせます。その上で、いろいろなアドバイスをするようにします。この「自分なりの解法を自分の力で作らせる」というとこが、非パターン化問題の攻略です。
3.直前期にこころがけていること
まず、当たり前のことなのですが、「基礎の徹底」です。入試直前でも、必要であれば私は基礎問題を行わせます。難しい問題をやっているお子様でも、直前期に案外出来ないことがあるものです。
もうひとつは、「過去問題の実施の仕方」です。市販されている過去問題をそのままコピーして実施をすることをしないようにしています。多くの学校では、入試問題は、1ページに大問が1つという形をとっています。ところが市販されている過去問題集は、編集の都合上、1ページに複数の問題が詰め込まれており、問題の途中で次のページになっていることさえあります。これでは、計算余白の感覚などがつかむことが出来ません。私は、各学校の過去問題を入試問題と同じレイアウト、同じサイズにして過去問題を行わせます。ここまで行って初めて過去問題をやる効果がでると考えております。
なるほど、このように傾向にあわせた対策と、本番を見据えた対策を徹底的に行うことで、毎年多くの合格実績を出すことが出来ているのですね。これからも多くの生徒を志望校合格に導いていただければと思います。どうぞ引き続きご指導よろしくお願いします。
文責:H.M