速報! 東邦大医学部推薦入試 合格おめでとう!
合格へと導いたプロ教師に、面接必勝策を聞きました

カテゴリ : 医学部受験, 大学受験

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医学部受験生から、続々と推薦入試の朗報が届き始める時期になりました。
名門会に在籍している東邦大学の付属高の生徒たちからも、一般入試に先駆けて、ひと足早い医学部合格の報せが届いています。
この2021年度推薦入試の結果を受け、名門会 千葉支社在籍の東邦大学付属東邦高校から東邦大学医学部医学科への合格者は5年連続輩出となりました! 名門会の先輩からのバトンが、また来年へと渡されています。
さて今回は、千葉支社在籍の東邦大推薦入試受験生を毎年担当している、国語・小論文・面接 担当プロ教師 西田裕巳先生に、今年の東邦大医学部推薦入試の最新情報とともに面接必勝法を聞きました。

■西田 裕己先生(早稲田大学)Profile■

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指導歴32年/医学部受験 国語・小論文・面接指導担当/合格実績:東京大(理Ⅲ)、慶應義塾大(医)、千葉大(医)、東京慈恵会医科大(医)、日本医科大(医)、東邦大(医) 他/2005年より名門会千葉エリアを拠点に医学部受験生を指導。豊富な指導経験と、入試傾向・推薦入試情報を熟知した上での各大学に特化した指導で、医学部受験生からの指名が絶えないベテラン人気教師。東邦大の内部推薦の入試内容も熟知しており、細かく分析した結果生み出した、独自の筆記試験・面接試験対策は生徒から定評がある。

Q1.今年度の東邦大医学部 推薦入試の変更点、対策のポイントを教えてください。

 1つ目は、推薦入試自体の変更にともなう面接方法の変更です。昨年までは、東邦大医学部の推薦入試は「推薦入試(付属校制)」だけでしたが、今年から「総合入試」と「同窓生子女入試」が増え、同時に3つの推薦入試の面接が同じ場所で行われることになりました。そのため、受験生の数が非常に多くなりました。おそらく10倍近くの受験者数になったと思います。
 昨年までは、複数の面接官によって複数回の面接が行われていましたが、今年は面接回数が減りました。また、担当する面接官についても変更がありました。今までは同じ面接官がすべての受験生の面接を行っていましたが、今年は受験生によって面接官が異なっていたようです。さらに面接時間が厳格になったようで、質問に答えている最中に切られてしまった生徒もいたと聞きました。推薦入試の受験生が増えたことにより、今までと同じ対応をすることが難しかったからだと思います。
 とはいえ、このようなことになるだろうと事前に想定していましたので、私が指導を担当した生徒たちには“質問内容を的確に早く把握する”トレーニングを対策として行っていました。“時間がなくなり質問の本質が答えられなかった…”ということは防げたと思います。

 2つ目は、コロナ禍の入試での表情のアピールです。東邦大の推薦入試に限ったことではありませんが、私は面接指導においてかねてから表情を重視してきました。指導では、当日の髪形、眉毛、唇の動きにまで注意を払います。ところが、今年はコロナウィルスのせいで、マスクをした上での面接となりました。これが今年の二つ目の変更かつ重要対策ポイントでした。もちろん、これはどの生徒も同じ条件です。そこで決め手となるのが願書の写真なのです。写真はマスクを外して撮影しますから、その“写真を撮る日”が勝負となります。先ほど述べた点がベストな状態で写真撮影に臨んでもらえるように指導をしました。これは、今年の医学部入試はもちろん面接のある入試すべてに言えることですが“写真撮影は合否に関わる大きなポイント”になるはずです。

 3つ目は、面接試験までの待ち時間です。本年度からの東邦大の推薦入試の変更にともなって、付属校の生徒の面接が一番最後になったようでした。私が担当していた生徒の中には、自分の番まで6時間以上待たされた生徒もいました。
 この長い待ち時間の間に集中力を切らさないことが大切です。担当していた生徒たちには、あらかじめ過去の質問を配布して「待ち時間にはこの質問集を見て授業での応答を思い出すように」と伝えていましたが、これが役に立ったことと思います。何も準備をせずに臨んで、手持ちぶさたで6時間待つとなれば集中力を切らし、大きなマイナスになると思います。

 以上3つが、大きな変更点と面接対策のポイントです。どれも東邦大では入試制度が追加になり、それによる受験者数の増加によるものです。とはいえ「総合型入試」は今年度から多くの学校でスタートしている入試制度ですから、他の学校でも同じようなことが起きているかもしれません。

Q2.医学部の推薦入試の準備はいつごろからスタートするべきでしょうか?

 まず、推薦入試全般において言えますが、事前準備をしない合格はあり得ません。東邦大医学部の推薦入試では、適性検査や合計700字にもなる記述問題を含めた学力検査があり、時間制限も厳しいので徹底した対策と演習が必須です。また、面接でもさまざまな状況を想定しなくてはいけません。「こういう場合あなたはどういう行動をとるか」といった形式の質問が多く出されますので、一般的な対策だけでは対応できないと考えたほうがよいでしょう。これも早い時期からトレーニングが必要となります。最低でも6カ月の準備期間は必要です。さらに現役生は、推薦対策だけを行うわけにはいかず、一般入試に向けた勉強も並行して行いますので、推薦に特化した対策を加えていくことを考えると半年は必要となります。

Q3.実際の授業ではどのような面接指導を行っていますか?

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 その生徒の現状によって違います。ただ、どの生徒にも必ず最初に行うことは、「なぜ医師になりたいか?」を明確にすることです。どの生徒もここが非常に弱いと思います。「小さいころ命を救われた。」とか「父が医師だから。」という理由だけでは、まず間違いなく不合格になります。そこで授業では、医師になりたいと思ったきっかけを、生い立ちも含めて色々質問をして“自分でも気が付かなかった医師志望理由”を導き出していきます。
 これが終わると、要約対策です。東邦は毎年要約の問題が出題されます。この準備なくして合格は不可能だと思っています。まずは授業で、過去に出題された問題と類似の問題を実践し、ある程度できるようになったら、課題に出して経験を積んでもらいます。高3生であれば、慣れるのに時間はかからないと思います。
 そして、この2点のめどが立ったところで、適性検査対策と基礎学力対策を行います。
適性検査は、漫画の並び替えや、間違い探しなど、事前に予想問題を解いていれば問題はありません。もう一方の基礎学力は、「漢字」、「四字熟語」、「文章の並び替え」など“国語の知識を試す問題”、表やグラフをみて“考察を記述する問題”、そして“要約”の3つがあります。特に最近は、表やグラフを見て考察を記述する問題を苦手にする生徒が多いように感じます。問題を見て結論を頭の中で考え、どのような方法でその結論に導くかのトレーニングを行うことで、どの生徒もしっかりできるようになります。この基礎学力検査は例年似たような問題が出題されており、今年も昨年と同じ問題が出題されました。名門会で学んでいる生徒は、私が受験生にヒアリングして作成した過去問題集で対策できているので、問題を見た瞬間に「よし!」と思ったはずです。
 加えて、上記すべてと並行して面接の対策を行います。面接では、面接官の質問内容を正確に把握し、的確にこたえることが必要です。そのためには、幅広い知識が必要です。例えば、「安楽死」や「出生前診断」などの医療知識は当然として、「公的医療保険制度」や「ノーマライゼーション」などのどちらかというと社会に近い知識も必要となります。普段の学校の授業では、このような知識を身に付ける時間はなかなかありません。このような題材を名門会の授業で扱い、生徒に質問して意見を述べさせます。このトレーニングで的確な受け答えができるようになります。
 また、面接練習を通して、その生徒の“面接においてよくない癖”を見つけて直すという指導も行います。話す際に「えーと」をつけるとか、話していると猫背になるとか、生徒によって癖はさまざまです。どの生徒も必ずマイナス点がありますので、修正して万全な状態で試験に臨めるようにします。

文責 H.M

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