実際に話を聞いて肌で感じた学校情報 第31回 品川翔英中学・高等学校
(現 小野学園女子中学・高等学校)

カテゴリ : 中学受験, 学校情報

名門会の担当者が、実際に学校を訪問してみて、肌で感じた生の情報をご紹介!
第31回目の今回は、品川翔英中学・高等学校をご紹介します。志望校、併願校を選ぶ際の一つの参考になれば幸いです。

学校名 品川翔英中学・高等学校(現 小野学園女子中学・高等学校)
所在地 東京都品川区西大井1-6-13
JR横須賀線・湘南新宿ライン 西大井駅 徒歩6分
JR京浜東北線 大井町駅 徒歩12分
ホームページ http://shinagawa-shouei.ac.jp/juniorhighschool/

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■学校概要

1932(昭和7)年、京南家政女学校を品川区大井倉田町に創立。
1947(昭和22)年、大井中学校を設立。翌1948年、大井女子高等学校、大井幼稚園、大井小学校を設立して現在の校地に移転。
1957(昭和32)年、小野学園幼稚園・小野学園小学校・小野学園女子中学校・小野学園女子高等学校に名称を変更。
2018(平成30)年、2020年度からの共学化を発表。
2020(令和2)年4月、校名を品川翔英中学・高等学校に変更。

■入試情報

◯2019年度中学入試

特待入試1・2・3回
適性検査型入試1・2回
非公表であるが、現在の生徒人数は、中1・9名、中2・18名、中3・12名程度のようだ。

◯2020年度入試

第1回:2/1AM 2科4科(国語・算数は各100点、各50分、社会・理科は各50点、合計60分)
第2回:2/1PM 2科[特待生入試]
第3回:2/2AM 2科4科
第4回:2/2PM 2科
第5回:2/4PM 2科
※募集定員は合計で男女60名

適性検査型入試:2/1AM(適性検査Ⅰ・Ⅱ、各100点・各45分)
※募集定員は男女20名

募集レベルは、首都圏模試で偏差値50程度を想定している。

【出題方針】

〈国語〉
漢字の書き取り、熟語構成問題、説明的文章の読解、物語文の読解の4題構成。
漢字は漢検5級レベル、読解問題の中で50~100字程度の記述を1問出題。

〈算数〉
計算や比・割合・図形の考察などの基礎的な考え方が身についているかどうかを問う問題。
計算問題、1行問題、応用問題3問の計5題構成。

〈社会〉
地理・歴史・公民の各分野からほぼ均等に出題。
基本的知識に加えて、写真を読み解く記述問題や時事問題を切り口とした問題も出題する。

〈理科〉
物理・化学・生物・地学の4分野からほぼ均等に出題。
論理的思考力や実験器具の扱い方を問うため、実験問題を出題する。

〈適性検査型〉
検査Ⅰ: 各教科の基礎的な知識を問うと同時に、一定量の文章(日本文)を読み、その知識を活用して文章から読み取れた内容を論述する。
検査Ⅱ: 算数・理科・社会の分野を横断する構成の文章またはグラフ・図形・地図・統計データを材料に、それらを指示に従って処理しながら設問に答える。

【教育の特徴】

2020年度入試より男子生徒の募集を実施して共学化すると同時に、校名も変更して学校の一新をはかる。
〈改革の内容 8項目〉
1)校名
2)校訓、教育方針
3)コースとカリキュラム
4)制服
5)校則
6)校歌
7)施設
8)教員スタッフ

中学においては、特に英語・数学に力を注ぎ、英語に関しては授業時間の半分をネイティブによる授業とする。1クラスは30名以内として、すべての教室に電子黒板を設置し、ひとり1台のタブレットも活用する。理科実験の回数を増やし、あわせてプログラミング授業も実施する。
高校においては、理数選抜コース、国際教養コース、進学コース(Ⅰ特別進学・Ⅱ総合進学)の3コースを設定する。全体として理系に秀でた生徒を育てることを目標として掲げ、「英語のできる理系生徒」を育成する。

■学校を訪問してみての感想

訪問時(9月中旬)まだ検討中の案件もいくつかあるようで、改革に向けての昂ぶりと背中合わせの不安とが入り混じったような、そんな表情が教員の方々から伺えた。
小野学園は幼稚園・小学校・中学校・高等学校という幼児から中等教育までの総合学園であるが、小学校はほとんどの生徒が外部中学に進学しているのが現状である。将来的には12年一貫教育ができるような体制を作りたいという話もあった。
ともあれ、来春の中学入試でどれだけの生徒を集めることができるのか、構想に沿うようなしっかりとした船出ができるのか、こちらも期待と不安を抱えて見守っていきたい。

■名門会担当者より一言

小野学園は7月に副校長として外部から経験者を招いた。いくつかの私立学校の開設・改革を実践し、直近では愛知県の海陽中等教育学校で教頭職に就いていらっしゃった方で、来年度からは品川翔英中学・高等学校の校長に就任する予定とのこと。経歴にも、実際伺った話の内容にも大変味わいがあり、聞き手を引き付けるものがある。改革の先頭に立っての活躍を大いに期待したい。
とはいえ、改革を軌道に乗せられるかどうかは全教員の協力と動きが不可欠であると思う。特に古くからいらっしゃる先生方が改革に前向きに参画できるのか。〈改革の内容8項目〉に関しては「これなら新しい学校を作ったほうがすっきりしないか?」といった声も聞こえてくる中、さまざまな改革案を絵に描いた餅で終わらせないために、新校長への全面的な権限の委譲が必要になるのではないだろうか。
4月開講までにはまだ半年ほどの時間がある。その間に、改革の具体的実行案を煮詰めるのはもちろんであるが、同時に新しい生徒を迎え入れる良い環境を整えてほしい。

文責:A.M

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