桜蔭中学へ受験生の応援に行ってきました!
カテゴリ : 中学受験
毎年2月1日の朝、東京近郊の私立中学校の校門前には沢山の人だかりができます。この日は私立中学校の入学試験が一番多い日。塾や個別指導・家庭教師の先生たちが、寒空の下、まだかまだかと入試校の開門を待っているのです。
なぜ受験生ではなく先生たちが集まっているのかというと、それは、それぞれの塾に通う生徒を激励(握手したり、励ましたり)する場所取りのため。試験会場へと向かう生徒に一番声をかけやすい場所を陣取ることができるよう、開門時間よりずっと前から、校門前に並ぶのです。
そして開門後、応援場所を押さえると、先生たちはそれぞれの塾の腕章をして、小旗を持って、生徒たちが来るのを待ちます。そのカラフルさは非常に圧巻です。
さらに入場開始時間が近付くと、校門前はまるでマラソン大会を応援する沿道さながらの大きな声援が飛び交います。生徒に少しでもメンタル面で良い状態で入試に臨んでもらえるよう、先生たちも必死なのです。
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さて、私はといえば、今年は水道橋から歩いて約6分のところにある「桜蔭中学校」の受験生を応援に行ってまいりました。高等部から毎年東大に60~70名(1学年230名中)もの生徒を送り出していて、女子校の中では全国トップ、才女が集まる中高一貫校です。
大通りからの坂道を上り校門の前に到着。長い階段の先にある校舎は、校門から見上げるとまるで天に向かう架け橋のようです。
「ここで6年間勉強したら、きっときっと夢の第一志望大学に行けるだろうなあ・・・・・」とまるで自分のことのようにワクワクした気分。きっと生徒も、保護者の方々も、同じ気持ちでしょう。
場所取りを終え、例年よりも暖かで、穏やかな天候のなかを待ち続けていると、徐々に校門をくぐってくる受験生親子の数が増えてきました。
それに合わせ、応援に来た塾の先生たちは全員、明るく・元気な・大きな笑顔で、「おはようございます!」と折り重なるエコーのように声をかけ続けます。
私も他の塾の先生に負けない元気な声で、ハートをこめて、「おはようございます!」「頑張ってね!」「行ってらっしゃい!」と名門会応援グッズのタオルマフラーを首に巻いて応援しました。
生徒もそれに寄り添う保護者の方々も、やはり緊張の面持ち。自分が通っている塾の先生と目が合うと、ホッとした表情で駆け寄ってきます。
先生たちも、自分の担当生徒は??と背伸びをしながら探しています。「あっ!○○ちゃん!頑張ってね!」と大声でエールを送っている先生がたくさんいました。
そして、先生たちと声を交わした生徒は、みんな良い顔で建物に吸い込まれるように入って行きました。
長かった受験勉強からすれば、ほんの1時間半程度の「校門激励」。しかし、塾の先生たちにとっては、最後の一押しとして、欠かせないものなのです。
東京近郊の中学受験のピークは過ぎつつありますが、まだまだこれから受験される方もかなりいると思います。そして、高校、大学の受験のハイシーズンはまさにこれから。
残念ながらすべての学校へ激励しに行くことはできませんが、受験生の皆さんが実力を120%発揮できるよう、名門会はいつも心から応援しています。どうか皆さんが夢の志望校に合格されますように!
文責 Y・A