灘受験は“自分との戦い” テーマは「気付き!」
カテゴリ : 中学受験
本年2月にスタートした新設コース「灘受験プレミアムコース」は、小6受験生はもちろん、飛び級で受講されている方や低学年からの灘対策希望の方にも受講していただいています。灘中・高を目指す受験生を、総力を挙げて合格までサポートします!
さて今回は、そんな灘を目指す受験生の皆さんに「合格へのカギとなる“気付き”」をテーマにお伝えします。
まずは、灘中の過去5年間の受験者平均と合格者最低点の表をご覧ください。
【灘中入試 受験者平均点と合格最低点】 平成26年から平成30年 入試資料より | (総点500) | ||||
26年度 | 27年度 | 28年度 | 29年度 | 30年度 | |
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受験者平均 | 294.6 | 297.0 | 278.2 | 300.3 | 300.0 |
合格最低点 | 315 | 312 | 296 | 321 | 322 |
差 | 20.4 | 15 | 17.8 | 20.7 | 22 |
最高峰の学校を目指して日本全国から選りすぐりの精鋭たちが集まる。それが「灘」入試です。
資料を見て、「受験生の学力差が少ない」ことがわかると思います。この僅差を抜けて合格を勝ち取るためのポイントは大きく3つ。今回は、名門会で実践している、灘受験生3つの方針をご紹介いたします。ご参考になれば幸いです。
■1■ 誰よりも早くから灘中に特化した対策を始め、誰よりも多くの演習量を積む!
集団塾のほとんどは年間カリキュラムに沿って灘対策を行っています。しかしその対策は、開始時期が遅かったり、実施していても難易度を抑えたりといった状況です。また一般的には「過去問対策は、夏休みが終了してから」ですが、灘中受験生に関していえばそれでは遅すぎます。
名門会では、小6の春からかなり高いレベルでの「灘対策」を実施します。さらに、合格ラインに“受験直前に到達”させるのではなく、“少しでも早い段階で到達”させることを目標にしています。
【灘中対策 早期開始の3つのメリット】
メリット1:
初見の難問対策で、①問題の読解スピード向上 ②解法の選択肢増加 ③処理速度の向上 ④問題選別眼の養成 ができるようになります。
メリット2:
ライバルよりも少しでも多くの演習量を確保することができます。(過去問だけでなく、新傾向対策も可能に)
メリット3:
複雑でややこしい計算問題に早くから挑戦することで、「算数の基礎力」や武器になる「高い計算力」が養成できます。
■2■ 自分自身との戦いに勝つための、「気付き」の機会を作る!
モチベーションには2つの種類があります。義務や罰、他者との競争によって生じるものを“外的モチベーション”とすると、もうひとつは自分自身の知的好奇心によって生まれ、外的モチベーションに影響されない“内的モチベーション”です。集団塾にいれば外的モチベーションは上がりますが、内的モチベーションは自身が自覚し意識しないと上がりません。もし、今、模試やテストの結果が思うように振るわないのならそれは「ライバルとの競争に負けてしまうからでなく、自滅している」ことが原因です。このことに気付かせ、内的モチベーションの重要性を早くから認識させる必要があります。
名門会では、自分の弱いところに気付き、克服し、その取り組みを経ることで自信に変えるために、「ミスノート」の作成を指導に必ず盛り込んでいます。
Step1:「ミスノート」の作成
ミスの原因を分析し、自分でノートに書き留める。担当プロ教師と共有し、ミス克服の指導を受けることを継続。
※
「ミスノート作成」は入試前日まで続き、入試当日の朝に最終確認をして本番に臨みます。
ミスノートの作成によって新たな気付きが生まれ、「理解度CHECKノート」を併用するステップアップにもつながります。
Step2:「理解度CHECKノート」の作成
公開テストの難問等(正答率10%以下)を1週間後・1カ月後・3カ月後に再確認し、解けるかどうかをチェックする。
※
「解答を読んだり・説明を受けたりするだけで“分かったつもり”になっていないか?」を確かめるために実施。
「分かったつもりになりがちな自分」に注意し、「納得できるまで徹底的に理解する」という習慣をつける。
■3■ プロ教師を相手に解法スキルをさらに磨き、知の高みへ!
灘に合格した名門会の生徒たちと話をすると、皆一様に「先生と議論することで、よりシンプルで、より良い解法に気付くことができるようになった」と言います。灘入試で出題されるレベルの難問を自分の力で制限時間内に解けるようになるためには、「どの解法を使えばミスが少なく、シンプルに解けるのか」、また、「さらによい解法はないのか」を常日頃から探究し訓練する必要がありますが、その指南役はプロ教師の右に出る者はいません。生徒一人ひとりの得手不得手に合った最適な解法を見極め、時に生徒の考えを活かしながら議論し、気付かせる。それができるのがプロ教師です。
自分なりに悩んで出した解答を塾で仲間同士比べ合うことも大切ですが、プロ教師を相手に解法を競い議論することは、生徒同志で意見し合うより断然高いスキルを磨くことができます。
名門会で中学受験を指導するプロ教師のほとんどは、中学受験しか指導できないのではなく、大学受験の指導もできる教師です。灘のように「大学入試問題を算数に変えて出題する」最難関中の入試対策には、大学入試レベルの指導力を持った教師の方がより深い指導を行うことができ、中学入学後、そして大学受験で求められる本質的な学力を養うことにつながります。
また、灘受験生の多くは、「難しい問題へのチャレンジ欲」や「強い探究心」を持っています。教える内容を受験範囲に制限せずに、時には自ら気付いた事柄をトコトン掘り下げてあげる指導をすることによって、将来につながるスキルアップを実現しています。
■最後に■ ――多くの気付きを大切にしてください。それが合格につながります――
受験は、志望校を目指すライバル達との戦いというより、自分との戦いです。それは「自分の弱点を補い、長所を最大にして戦う」ということです。では、そのために「何をすべきなのか?」を考える。そして「すべきことを行い、成し遂げた」人が勝てるのです。
灘合格という同じ目標を持っていたとしても、一人ひとりの得手不得手は全く違います。つまり、灘対策も一人ひとり全く異なるのが当たり前なのです。
灘を目指している受験生の皆さん、あなたは自分の弱み・ミスの傾向に気付き、正確に把握できていますか? また、自分の一番の強みに気付き、さらに伸ばすための努力や工夫ができていますか?
一つの気付きが、合格に向けた大きな一歩になります。模試やテストの答案を見直して、何か気付くことはありませんか? 名門会でお会いする機会があれば、私達はあなたに多くの「気付き」を伝えていきたいと思います。
ご質問等がありましたら、名門会のホームページのお問い合わせフォームから承ります。 お気軽にご相談ください。
文責S.H