実際に話を聞いて肌で感じた学校情報 第32回 武蔵野大学中学校・高等学校

カテゴリ : 中学受験, 学校情報

名門会の担当者が、実際に学校を訪問してみて、肌で感じた生の情報をご紹介!
第32回目の今回は、武蔵野大学中学校・高等学校をご紹介します。志望校、併願校を選ぶ際の一つの参考になれば幸いです。

学校名 武蔵野大学中学校・高等学校
所在地 東京都西東京市新町1-1-20
JR中央線 武蔵境駅からバス7分、三鷹駅からバス10分、吉祥寺駅からバス15分
西武新宿線 田無駅から徒歩15分
ホームページ https://www.musashino-u.ed.jp/

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■学校概要

1924(大正13)年、仏教主義による女子教育を理想に掲げて、築地本願寺内に武蔵野女子学院を設立。
1929(昭和4)年、現在地に移転。その後、中学・高校・大学・幼稚園・大学院を開設して規模を拡大する。
2003(平成15)年、大学が武蔵野女子大学から武蔵野大学と校名を変更して、翌年から男女共学に移行する。
2019(平成31)年、中学・高校も武蔵野女子学院中学校・高等学校から武蔵野大学中学校・高等学校に校名を変更して、まず中学校の男女共学をスタートさせる。

■入試情報

◯2019年度中学入試

中学で男子生徒の募集がスタート。
出願者数は前年の249名から531名と一気に200%以上のUPとなり、人数の増加に合わせて上位校との併願が増えるなど質的にもかなりの変動がみられた。その結果311名の合格者を出すことができ、入学者は138名。男女比1:4の4クラス編成でスタートした。
2020年度入試では高校での男子募集もはじまり、校内全体で男子生徒の割合が増えていくことが予想される。

◯2020年度入試

  • 第1回・2/1AM(男女50名)、国算の2科入試。
  • 第2回・2/1PM(男女40名)、国算社理英から2科選択入試。
  • 第3回・2/2AM(男女30名)、国算社理英から2科選択入試。
  • 第4回・2/2PM(男女20名)、算or 英の1教科入試。(算数は筆記試験(50分×2)、英語は50分の筆記試験と口頭試問)
  • アドベンチャー入試・2/3AM、国算の基礎学力試験(30分)+スカベンジャーハント(50分)。
  • 自己表現入試・2/4AM、基礎学力試験+自己表現(15分以内)。
  • 適性検査型入試・2/1AM(男女10名程度)、適性検査Ⅰ・Ⅱ(都立三鷹準拠)。
  • 帰国生入試・12/14AM(男女若干名)。

※第2・3・4回入試は、英検3級以上の資格取得者には加点・優遇制度等あり。

※試験内容は、一般入試の中では第1回入試が最も難易度が低い。基礎学力試験はそれよりも易しめの出題。

※アドベンチャー入試と自己表現入試の募集定員は、合わせて男女10名程度。

※第2・3回の英語筆記試験は英検4級レベル、第4回の英語筆記試験は英検3級レベル。

■進学実績

〈 合格者数 〉
医学部医学科2名(既卒生1名)、国公立大3名、早慶上理12名など。
武蔵野大学には約3割の49名が進学(薬学部11名)。

【教育の特徴】

2018年4月に新たな校長(日野田直彦氏)が就任して、以来、教育内容の改革が大きく進んでいる。前職の関西の高校では在任中に難関海外大学への進学者の増加など顕著な結果を出しており、本校においても将来的な生徒の進路の多様化に大きな期待がかかる。

中学では、これまでのコースを統合して「グローバル&サイエンス」の1コースとした。今後予想される激しい変化に対応して、『世界に貢献できる人材の育成』、『論理的・科学的思考力を養い、社会の課題を解決しようとする人材の育成』の2つを目指す。将来、世界で活躍するためには、英語力はもちろんだが、それ以上に「物事に取り組む基本姿勢=マインドセット」が大切として、多様性・差異を受け入れることと並行して、自分が何者であるのかを相手に対して表明することの重要性を語る。「Who are you?」という問いに答えられる哲学を身に着けることを課題として、MIT(マサチューセッツ工科大学)への海外短期留学などを含めたさまざまなワークショップを実践している。英語教育には自信を持っていることが随所に伝わってくるが、「国語における4技能習得」という発想は斬新である。

高校では「ハイグレード」「PBLインターナショナル」「本科」の3コース制となる。
合言葉は『チャレンジ』。
失敗を恐れずチャレンジすることをテーマとして掲げ、6年かけて「自分の人生の舵を自分で握ることができる」人材を育てる。
ボトムアップ型の学校改革を、校長の言葉を借りれば「生徒と一緒にじわじわ」と進める。

■名門会担当者より一言

教員の意識改革にも本腰で取り組み、学校全体が変わってきていることが実感される。若手の教員を中心に、教員一人ひとりの個性も前面に出てきているように感じられ、21世紀型教育を標榜する各校とはまた異なる改革の風を起こしそうな期待感がある。

文責:A.M

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